コロナ禍で変わったものの1つに、働き方がある。実際、リモートワークが増えたという人も多いだろう。一方で、AIが人から仕事を奪うと言われて久しい。コロナによって、AIが奪う仕事に変化はあったのだろうか。

目次

  1. コロナ禍でビジネスが大きく変化した
  2. コロナで変わった?AIによって「消える仕事」は?
    1. 自動車運転従事者(宅配便配達員、トラック運転手、タクシー運転手など)
    2. 工場作業員(組立工など)
    3. 窓口担当業務(レジ打ち、銀行の窓口など)
  3. コロナで変わった?AIによって「消えない仕事」は?
    1. カウンセラー
    2. ペットケア(トリマー、訓練士、獣医など)
  4. 加速するAIの活用によって自分の仕事はどう変わるのか

コロナ禍でビジネスが大きく変化した

【2021年版】コロナ禍で変動あり?AIによって消える仕事と消えない仕事
(画像=Shuo/stock.adobe.com)

コロナウイルスによって、人々の生活は明らかに一変した。その中でも、働き方やビジネスの変化は、多くの人に大きなインパクトを与えた。

実際、テレワークを導入する企業が増えたり、広告のデジタルシフトが加速したりするなど、よりデジタルへの依存度が高くなっていると言えるだろう。アメリカでは、コロナウイルスはデジタルショッピングへの移行を5年分加速させたとも言われており、働き方だけでなく、ビジネスモデルそのものも変化が起こっている。

コロナで変わった?AIによって「消える仕事」は?

デジタル分野における大きなテーマの1つに、AI(人工知能)がある。かねてから、AIによって多くの仕事が人間から奪われる、という議論はなされてきた。この「奪われる仕事」も、コロナによって変わっている可能性がある。では、具体的にどのような仕事がAIによって奪われるのか、「消える仕事」の最新版を紹介しよう。

自動車運転従事者(宅配便配達員、トラック運転手、タクシー運転手など)

AIが発達することで消える仕事の筆頭としてよく挙げられるのが、トラック運転手やタクシー運転手などの自動車運転従事者だ。これらがAIにとって代わられる可能性は、コロナによって加速したと言えるだろう。

理由は2つある。1つは、需要の増加に供給が追い付いていないことだ。コロナにより、通販などの需要が高まり、結果、物流のニーズは高まった。一方で、ドライバーの供給が追い付いていないのが現状だ。運転免許があればドライバーになれるわけではなく、ドライバーになるには特殊な免許や技能が必要になる。実際、失業率が高まった2020年でも、ドライバーは慢性的に人材不足だった。こういった状況が続くと、AIへの代替ニーズが増えることは想像に難くないだろう。

もう1つは、非接触型コミュニケーションの推奨だ。置き配ニーズの増加などによって、ドライバーの顔を見ないで荷物の受け取りを行うケースも増えている。つまり、人間がやる必然性が一段と下がっていることから、こちらもAIへの代替圧力となるだろう。

工場作業員(組立工など)

もう1つ代表的なものが、工場の作業員だろう。こちらも、「人との接触を減らす」ことを目的に、単純作業を中心に、多くのものがAIやロボットに代替されると予想される。

いわゆる、ライン工と呼ばれる組立工は、その大部分が、AIやロボットによって代替されるだろう。特にセンサーなどのAI機能が発達したことで、より精度の高い作業がロボットで代替可能になりつつある。今後、工場の自動化が進むと、工場作業員は早々にAIにとって代わられる可能性もある。

窓口担当業務(レジ打ち、銀行の窓口など)

これまでは人が担ってきた、スーパーでのレジ打ちや、銀行の窓口業務も、今後AIにとって代わられるだろう。こういった業務も、コロナ禍においては、感染リスクとなりえるからだ。実際、一部のスーパーマーケットはAIを搭載したセルフレジを導入するなど、すでに省力化へと向かっている。

コロナで変わった?AIによって「消えない仕事」は?

一方で、今後、AIの利活用がさらに進む中でも生き残る職業には何があるだろうか。代表的なものを紹介しよう。

カウンセラー

1つ目が、カウンセラーだ。もともと、カウンセラーは、AIによって代替されない代表的な職種とされてきた。さらに、コロナによって以前よりも重要性が増してきている。

コロナ禍で、様々な制約が増えたり、生活様式の劇的な変化などによって、ストレスを感じる人が増えている。そういった人たちを支える仕事は、個々の状況に合わせた処置が必要であり、AIが代替しにくい領域であると言えるだろう。さらに、教師のような職業も、今後、教育のオンライン化などが進めば、その役割がよりカウンセラーに近づいていく可能性もあるだろう。

ペットケア(トリマー、訓練士、獣医など)

ペット関連の仕事も、AIでは代替され難いものの1つだろう。ペット産業は、数少ない成長産業の1つであり、今後も成長が期待されている。また、少子化などの影響もあり、ペットにかけるお金は、今後も増えていくことが予想される。

AIは、様々な分野で今後活用されていくが、まずは対人間のサービスが先行して進んでいくだろう。一方で、動物の行動はAIでも理解できる部分は少ない。そういった観点からも、個々のペットに対応するペットケア関連の仕事は、しばらくはAIへの代替は難しいのではないだろうか。

加速するAIの活用によって自分の仕事はどう変わるのか

ここで紹介した「消える仕事」は、コロナ前からも消えると言われていた仕事であり、一方で、消えない仕事も、コロナで急に変わったわけではない。しかし、コロナによる人の接触のリスクの顕在化は、デジタルシフトを進めたことと同様に、AIによる仕事の代替を早めたのではないだろうか。自分の仕事がAIに代替されないか、改めて考えてみるいい機会かもしれない。