誰しも旅行は楽しいものだが、万が一のケガや病気がゼロだとは限らない。旅行には、予期せぬ事故や病気感染、さらには盗難や紛失などのリスクがあるが、旅行保険はさまざまなアクシデントを補償し、旅行をサポートしてくれる。

そんな旅行保険、実はクレジットカードにもサービスとして付いていることをご存知だろうか。カードを持っているだけで保険の対象となり、とても便利なものである。本記事ではクレジットカード付帯の旅行保険について解説する。ぜひ参考にして、旅行のためにカードを作ることを検討してもらいたい。

目次

  1. クレジットカードに旅行保険が付帯?
    1. 申請しなくてもカードを持っているだけで保険対象
    2. 海外旅行だけでなく国内旅行に対応しているカードもある
    3. クレジットカード付帯の旅行保険と保険会社の旅行保険の違い
  2. クレジットカードに付いている旅行保険の種類
    1. 傷害死亡
    2. 後遺障害
    3. 傷害治療費用
    4. 疾病治療費用
    5. 賠償責任
    6. 救援者費用
    7. 携行品傷害
  3. 旅行保険付きクレジットカードのメリット
    1. 加入の手間や費用が不要
    2. クレジットカードの海外旅行保険は利用回数制限なし
    3. 一度の旅行で長期間に対応している
    4. 保険料は年会費に含まれることが多い
    5. 複数枚カードを持っていると補償を手厚くできる
  4. 旅行保険付きクレジットカードを選ぶポイント
    1. 補償内容と保険金額を確認
    2. 自動付帯か利用付帯を確認
    3. 国内旅行で利用するときは適用条件を確認
  5. 旅行保険付帯カードで安心の旅行を
    1. プロフィール

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クレジットカードに旅行保険が付帯?

クレジットカード付帯の旅行保険で大丈夫?選ぶポイントやメリットを解説します
(画像=PIXTA)

クレジットカードは料金の支払いに利用できるだけではない。旅行中に万が一のことがあったときに、補償してくれる旅行保険が付帯しているカードもあるのだ。

新型コロナウイルスの感染拡大はまだまだ収まらず、海外旅行はもちろん、国内旅行にも気軽には行けない状況ではあるが将来のために旅行保険付帯のクレジットカードについてリサーチしておきたい。

申請しなくてもカードを持っているだけで保険対象

旅行保険が付帯しているクレジットカードは、カードの審査に通れば、旅行保険に加入する条件のチェックや特別な加入申請をしなくても補償の対象となるのだ。旅行のたびに保険会社を通して旅行保険に加入するのは面倒なうえに、加入を忘れてしまうと補償されない。しかし、所定の旅行代金をカードで支払うなどの条件をクリアすれば、旅行保険が付帯しているカードを持っているだけで補償されるため、安心して旅行を楽しむことができる。 中にはカードを持っているだけで保険の対象になる自動付帯の旅行傷害保険もあるので、加入要項を確認することが大切だ。また、クレジットカードの旅行傷害保険は、国内旅行を対象とするものと、海外旅行を対象とするもので補償内容が異なることがある。

海外旅行だけでなく国内旅行に対応しているカードもある

海外でのケガや病気は高額な医療費が必要になるため、海外旅行保険ばかりを注目してしまいがちだが、国内旅行に対応しているカードもある。日本国内の旅行でも、病気やケガ、盗難、紛失のリスクは海外旅行と変わらない。

海外旅行よりも国内旅行に行く機会が多い人や、国内での出張が多いビジネスパーソンはぜひ検討したいものだ。

クレジットカード付帯の旅行保険と保険会社の旅行保険の違い

クレジットカードに付帯されている旅行保険のほかに、保険会社を通じて加入する旅行保険もある。両者の違いについて説明していこう。

前者のカード付帯の保険は、サービスの一環のためカード契約者であれば保険料を支払う必要はない。補償期間が60日や90日など長めに設定されており、長期滞在でも補償される。ただし保険の種類や補償内容は予め決められているので、自分で自由に選ぶことはできない。

一方、保険会社の旅行保険は、保険会社に行かなくても旅行代理店やインターネットで加入することができる。保険内容を確認して自分に合ったものを選択できるのがメリットだが、旅行のたびに申し込んで保険料を支払わなければいけない。また事前に設定した日数しか補償されないため、出張が伸びてしまった場合などは追加料金を支払い、期間を延長する必要がある。

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クレジットカードに付いている旅行保険の種類

クレジットカードに付帯している旅行保険だからと言って、補償内容が劣っているわけではない。死亡や後遺障害だけでなく、通院や入院、さらには盗難・故障まで補償対象に含まれる。具体的にどのような種類の補償を受けることができるのか紹介していこう。

傷害死亡

傷害死亡は、旅行中の事故によるケガで死亡してしまった場合を補償するものだ。旅行保険のなかで最も高額な保険金が補償されている。

後遺障害

後遺障害とは、旅行中の事故によるケガで後遺障害を負ってしまった場合に保険金が補償される。障害の程度によって支払われる保険金は異なる。

傷害治療費用

傷害治療費用とは、旅行中の事故で傷害(ケガ)を負ってしまった場合、治療するための費用を補償するものだ。一般的には、事故の日を含めて90日以内の治療を補償する。

疾病治療費用

慣れない土地での旅行では体調が悪くなることも少なくない。特に海外旅行では感染症のリスクもある。病気が原因で、病院で治療や入院が必要になった場合に疾病治療費用として補償される。

賠償責任

自らが起こした偶発的な事故で他人にケガをさせてしまったり、他人のものを壊してしまったりすることもある。その際、相手へ賠償金を支払ったり、場合によっては弁護士が必要になったりすることもあるだろう。そういったトラブル時に、賠償責任保険で費用をまかなえる。

救援者費用

旅行者がケガや病気で3日以上の入院になってしまった場合、家族などの親族が「救援者」として現地に行く場合もある。そういった場合に救援者費用として以下の費用が補償される。

・救援者が現地に行くまでの航空運賃 ・救援者がホテルに宿泊する費用 ・入院している旅行者や救援者の身の回り品の購入費用

携行品傷害

旅行中にバッグが盗難されたり、カメラが壊れたりした場合、携行品傷害として盗難品相当の金額や修理費用を補償される場合がある。ただし補償内容によっては1事故あたりの自己負担金が必要になることもあるため、事前にチェックしておこう。

旅行保険付きクレジットカードのメリット

旅行のたびに申し込む必要もなく、補償を受けることができる旅行保険付帯クレジットカード。所有するメリットを理解して、カードの利用を検討しよう。

加入の手間や費用が不要

旅行保険付帯のクレジットカードは、カードの審査に通れば旅行保険が付帯される。旅行保険に加入するための申請や手続きなどが必要なく、手軽に利用できるのがメリットだ。

また加入や利用のために費用を支払う必要もない。保険会社の旅行保険は内容によって高額な保険料を支払う必要があるが、カード付帯の旅行保険は費用がかからないためお得だ。

クレジットカードの海外旅行保険は利用回数制限なし

カード付帯の海外旅行保険は、利用回数に制限がないことも特長である。保険会社の旅行保険は都度申し込みが必要だが、カード付帯の保険であれば申請せずに何度でも利用することができる。何度も旅行や出張をする人であれば大きなメリットになるのではないだろうか。

一度の旅行で長期間に対応している

カード付帯の旅行保険のほとんどが、一度の旅行で最長60日(2ヵ月)~90日(3ヵ月)の期間を補償している。長期滞在や出張期間が延びてしまった場合にも安心だ。しかし期間の延長はすることはできないため、補償期間を超えてしまう場合は任意の旅行保険に加入しなければいけない。

保険料は年会費に含まれることが多い

通常、保険の補償を受けるためには保険料を支払っていなければいけない。しかしカード付帯の旅行保険は保険料を支払う必要がない。必要な費用はカードの年会費のみである。たいていの場合はこの年会費に保険料が含まれている。別途保険料を支払う必要がなく手軽に利用できるのがメリットだ。

複数枚カードを持っていると補償を手厚くできる

付帯の旅行保険は、カード会社によって補償の内容が異なる。一枚だけでなく複数枚のカードを持っていることで、お互いに不足している補償内容を補うことができるためおすすめだ。

ちなみに複数枚カードを持っていると、保険金の支払いはどうなるのだろうか。死亡・後遺障害の場合は、最も高い補償額のみが支払われる。しかしその他の補償については各社から保険金を受け取ることができるため、複数枚持っていると受け取れる金額も増える仕組みだ。

旅行保険付きクレジットカードを選ぶポイント

現在、さまざまなクレジットカードに旅行保険が付帯している。しかしどのクレジットカードにも旅行保険が付帯されているわけではなく、カードによって補償内容や適用条件が異なるので注意が必要だ。 ここではカードの選び方のポイントを紹介しているため、どのカードが良いのか迷っている人はぜひ参考にしてほしい。

補償内容と保険金額を確認

カードによって、旅行保険の補償内容や受け取れる保険金額が大きく異なる。また、ゴールドなどのカードステータスによっても保険金額の限度額が異なる場合もある。

旅行中のケガや病気、そして盗難・紛失は決して珍しいことではないため、どの補償内容にどのくらいの保険金が受け取れるのか確認しておこう。カードによっては保険金が支払われる条件が指定されている場合もあるので、こちらも事前に確認しておきたい。

安心して旅行を楽しむためには、納得できる補償内容や保険金額である旅行保険を利用できることが大事だ。

自動付帯か利用付帯を確認

クレジットカードの旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」がある。自動付帯とは、その名の通りカードを持っているだけで自動的に旅行保険が付帯されるものだ。一方の利用付帯は、航空券や宿泊費用などの旅行代金をカードで支払う必要がある。

つまり旅行保険が付帯しているカードを所有していても、利用付帯の場合は旅行代金全額もしくは一部をカード払いしなければ補償を受けることができないのだ。ただし、利用付帯のクレジットカードを利用する場合には手続きが必要なので、事前に確認してから利用するようにしよう。

国内旅行で利用するときは適用条件を確認

国内旅行も補償してくれるカードがあることが前述の通りだが、実は適用のための条件が定められている場合が多い。ほとんどの場合は利用付帯であり、年会費がかかるカードやゴールドカードなどが対象となっている。

また「公共交通機関での移動中のみ」という条件があれば、マイカーやレンタカー、徒歩で移動中のトラブルは補償されない。国内旅行については適用条件や補償内容が異なることが多いため、こちらも事前にチェックしておこう。

旅行保険付帯カードで安心の旅行を

旅行保険付帯クレジットカードは、旅行中の万が一を補償してくれる。クレジットカードに付帯している旅行保険でも充分な内容の補償を受けることができるが、カードによって内容や金額が異なるため、納得のいく内容のカードを選んだり、複数枚所有したりすることがポイントだ。安心の旅行や出張のために、ぜひ旅行保険付帯のクレジットカード作成を検討してほしい。

文・金城寛人(株式会社エルニコ執行役員・中小企業診断士)

プロフィール

クレジットカード付帯の旅行保険で大丈夫?選ぶポイントやメリットを解説します
(画像=金城 寛人)

金城 寛人 (きんじょう ひろと)

株式会社エルニコ執行役員・中小企業診断士。1985年生まれ。沖縄県出身。青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科卒業後、前職の外資系メーカーに入社。事業開発部に従事し、アジア圏の新規事業プロジェクトに参画し、同社にてMVP(Super Hero’s)を受賞。現在は、経営コンサルティング事業を推進し、新規事業、組織の仕組みづくり、販路開拓、施策活用、経営相談窓口など毎月約70社以上の中小企業の経営支援を行う。