「キャッシングの返済方法は何があるの?」 キャッシングの利用を検討している場合には、そう考えることもあるかもしれない。

キャッシングの返済方法は大きく分けて、一括払いとリボ払いの2つとなる。返済ができないと遅延損害金が発生するなどの可能性もあるから、注意が必要となってくる。

この記事では、キャッシングの概要や返済方法、および返済方法にまつわる注意点などについて詳しく解説していこう。

目次

  1. キャッシングとは?
    1. キャッシングとは
    2. キャッシングには審査あり
    3. カードローンとキャッシングの違い
    4. キャッシング利用枠がある
    5. キャッシングの手数料は?
    6. キャッシングの利用が適しているシーン
  2. キャッシングの2つの返済方法と3つの支払い手段
    1. 2つの返済方法
    2. 支払い手段3つ
  3. キャッシングの返済ができないとどうなる?
    1. 返済日に支払いができないと遅延損害金が発生する可能性あり
    2. 返済期間が長引けば利息が膨らむ
    3. 信用にキズが付く
  4. キャッシングの返済方法で知っておきたい注意点
    1. 海外でのキャッシングの返済方法は原則1回払い
    2. キャッシングを利用するとその分ショッピング枠が減る
  5. キャッシングは計画的に利用しよう
    1. プロフィール

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キャッシングとは?

キャッシングの返済方法は大きく2つ!返済方法にまつわる注意点もアドバイス
(画像=PIXTA)

キャッシングとはどのようなものか、最初におさらいをしておこう。

キャッシングとは

キャッシングとはクレジットカードで現金を引き出せる、クレジットカードのサービスの一つだ。審査により利用できるようになり、利用枠が設定される。利用に際しては金利手数料がかかってくる。

キャッシングの利用方法は、大きくわけて以下の2つだ。

・ATMやCDでの引き出し ・口座への振り込み

ATMはコンビニに設置されているもの、あるいはクレジットカードが提携している銀行のものが利用できる。CD(キャッシュディスペンサー:現金自動支払機)はATMの一種といえ、預貯金の引き出しやキャッシングなど、現金支払いに特化したものである。

ATMとCDのどちらについても「クレジットカードによる現金引き出し」を選択し、暗証番号と引き出し金額、返済方法を指定すればその場で現金を受け取れる。

口座への振り込みは、インターネットまたは電話で申し込む。指定した金額が、クレジットカードの登録口座に振り込まれることになる。ただし、口座への振り込みは、対応していないクレジットカードもあるから事前に確認しておこう。

キャッシングには審査あり

キャッシングを利用するためには審査がある。審査は、クレジットカード申し込み時に行われる。申し込み時の審査を通過してクレジットカードが発行されれば、キャッシングの個別の利用についてはその都度の審査は行われない。

審査にあたっては、現在の収入や借入状況、過去の取引・返済履歴などが参照され、それに応じて適切な利用枠が設定される。ただし、クレジットカードによってはキャッシング利用枠を設けていないことがあるから、キャッシングができるかどうかは事前の確認が必要だ。

カードローンとキャッシングの違い

現金を手軽に借り入れできるサービスとして、キャッシングのほかにカードローンがある。カードローンとキャッシングはどのようにちがうのだろうか。

カードローンとキャッシングは「現金を手軽に借り入れできるサービス」という意味では、全く同じものである。クレジットカードにより現金を借り入れすることをキャッシングと呼び、カードローンの会社から現金を借り入れすることをカードローンと呼んでいる。

ただし、借り入れの際の金利手数料については若干の違いがある。クレジットカードやカードローンの会社により異なるが、一般にカードローンの金利が3.5%~15%程度であるのにたいし、クレジットカードによるキャッシングの金利は15%~18%と若干高めになっている。

キャッシング利用枠がある

キャッシングには利用枠が設定される。利用枠はたとえば「ショッピング利用枠50万円、キャッシング利用枠10万円」などのように決められる。これは、以下の意味となる。

・ショッピングやキャッシングで総額50万円までの利用が可能 ・うち、キャッシングについては10万円までの利用が可能

キャッシングの手数料は?

キャッシングには金利手数料がかかってくる。クレジットカードをショッピングで利用する際には、利用者は手数料を支払わない。手数料は、購入したお店の側が支払うことになるからだ。しかし、キャッシングに際してはお店での購入ではないために、「金利」という形での利用者自身による手数料支払いが必要だ。

キャッシングの金利手数料は、前述のとおりカード会社により異なるものの、15%~18%程度となっている。

キャッシングの利用が適しているシーン

キャッシングの利用が適しているのは、「銀行からお金を下ろすのを忘れたので、臨時で少額を借り入れたい」などのケースである。借り入れる金額が少額で、機会もそう多くない場合に適している。

前述のとおりキャッシングの金利手数料はカードローンに比べて高い。したがって、まとまった額を借り入れたい場合、または頻繁に借り入れをしたい場合は、カードローンの利用を検討する必要があるだろう。

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キャッシングの2つの返済方法と3つの支払い手段

さてそれでは、キャッシングの返済方法について見ていこう。キャッシングの返済方法には大きく分けて、一括払いとリボ払いの2つがある。またその際の支払い手段には、口座引き落としとATMでの支払い、銀行振り込みの3つがある。

2つの返済方法

キャッシングの2つの返済方法を見ていこう。

・1. 一括払い

キャッシングの通常の返済方法は、この一括払いだ。一括払いとは、キャッシングした金額を翌月の指定日までに、1回で全額を支払うことだ。

キャッシングの利用には、前述のとおり金利手数料がかかってくる。金利手数料は、借入期間が長くなるほど多額になる。キャッシングの金利手数料は比較的高いため、借入期間が最短となるこの一括払いを利用するのがおすすめだ。

・2. リボ払い

リボ払いは、借り入れした金額によらず、毎月一定額を返済していく方法だ。一般にクレジットカードのキャッシング返済方法は、通常は一括払いとなっているため、リボ払いをするためにはカード会社に申し込みが必要だ。毎月の返済額も、リボ払い申し込み時に指定することになる。

リボ払いでは、毎月の金利手数料を支払ったうえで、元本を少しずつ返済していくことになる。たとえば、10万円のキャッシングを毎月5,000円ずつリボ払いした場合、借り入れ翌月の支払いではざっくり言えば、以下のように支払うことになる。

・金利手数料 …1,500円(10万円 × 18% ÷ 12ヵ月) ・元本 …3,500円

次の2回目の支払いでは、支払う金利手数料と元本の額は以下のようになる。

・金利手数料 …1,447円((10万円 - 1回の支払い分3,500円)× 18% ÷ 12ヵ月) ・元本 …3,553円

このように、返済が長期化するリボ払いでは、毎月高額の金利手数料を払い続けなければならなくなる。また、金利手数料を支払う分、返済する元本の額も減るため、支払い回数は元本の返済だけで考えた回数(10万円なら、10万円 ÷ 5,000円 = 20回)より大幅に増えることになる。

したがって、リボ払いの利用はできる限り避けたいところだ。やむを得ずリボ払いを利用するなら、一括返済や繰り上げ返済を利用して、早期に全額を支払うようにしてしまおう。

支払い手段3つ

キャッシング返済の際の支払い手段は以下の3つだ。

・1.口座引き落とし

キャッシング返済の際の支払い手段は、通常はこの口座引き落としである。クレジットカードを登録している口座から毎月指定の日に、ショッピング利用額といっしょにキャッシング利用額が引き落とされる。

口座引き落としがされる金額は、事前に送られる利用明細書にショッピング利用額、キャッシング利用額に分けて記載されている。引き落とし金額は事前に十分確認し、引き落とし不能にならないよう注意しよう。

・2.ATMでの支払い

カード会社によっては、キャッシング利用額の返済についてはATMでの支払いが可能となることもある。ATMなら、お金に余裕があるなど自分の都合が良いときに、いつでも支払いできて便利だ。

ただし、カード会社やATMの種類により支払いができないこともある。また、ATMから支払う際には手数料がかかることもある。ATMでの支払いについてはカード会社に確認しよう。

・3.銀行振り込み

カード会社の銀行口座への振り込みでも、キャッシング返済のための支払いは可能である。銀行振り込みする際には、カード会社へ電話して支払う日と金額を知らせ、振込先を教えてもらうことが必要だ。

銀行振り込みによる支払いは、リボ払いの借入残高を繰り上げ返済する場合などに便利だ。ただし、振込手数料は一般に利用者の負担となる。

キャッシングの返済ができないとどうなる?

キャッシングの返済ができないとどうなるかを見ていこう。

返済日に支払いができないと遅延損害金が発生する可能性あり

キャッシング利用額の返済日での支払いができないと、遅延損害金が発生する可能性がある。遅延損害金は年率20%など、一般に金利手数料より高額だ。返済日の支払いが完了するまで、遅延損害金は日割りで加算されていくことになる。

返済期間が長引けば利息が膨らむ

また、支払いができないことにより返済期間が長引けば、遅延損害金のほかに利息もかかり続けることになる。遅延損害金と利息の両方が、支払いが遅れれば遅れるほど膨らんでいくために、支払いはより困難になりかねない。

信用にキズが付く

キャッシングの返済ができないと、返済ができなかったことが利用履歴に記録される。それにより信用にキズがつくことがある。信用にキズがつくと、新たにクレジットカードを作る際などの審査が通りにくくなる可能性もある。

キャッシングの返済方法で知っておきたい注意点

キャッシングの返済方法で知っておきたい注意点を見てみよう。

海外でのキャッシングの返済方法は原則1回払い

海外でのキャッシングの返済方法は、原則として1回払いだ。ただし、カード会社によっては、手続きすればリボ払いに変更できることもある。

キャッシングを利用するとその分ショッピング枠が減る

キャッシング利用枠とショッピング利用枠は、つながっている。上の例「ショッピング利用枠50万円、キャッシング利用枠10万円」は、たとえばキャッシングを10万円利用すると、ショッピングで利用できるのは40万円までとなる。キャッシングの利用は、ショッピングでの利用とあわせて考えることが重要だ。

キャッシングは計画的に利用しよう

キャッシングの返済方法は大きく分けて、一括払いとリボ払いだ。リボ払いは支払いが長期化しやすいため、金利手数料が膨らみがちとなる。返済はできる限り一括払いを選ぼう。キャッシングの利用は返済に遅延のないよう、計画的に行おう。

文・金城寛人(株式会社エルニコ執行役員・中小企業診断士)

プロフィール

キャッシングの返済方法は大きく2つ!返済方法にまつわる注意点もアドバイス
(画像=金城 寛人)

金城 寛人 (きんじょう ひろと)

株式会社エルニコ執行役員・中小企業診断士。1985年生まれ。沖縄県出身。青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科卒業後、前職の外資系メーカーに入社。事業開発部に従事し、アジア圏の新規事業プロジェクトに参画し、同社にてMVP(Super Hero’s)を受賞。現在は、経営コンサルティング事業を推進し、新規事業、組織の仕組みづくり、販路開拓、施策活用、経営相談窓口など毎月約70社以上の中小企業の経営支援を行う。