ビジネスのさまざまな分野で若手経営者の躍進が目覚ましい。 成功している若手経営者は新たな視点でイノベーションを起こしているケースが多く、こらからの企業経営を考える上で参考になる。そこで今回は2000年代に10代〜30代前半で起業した勢いのある若手経営者を10人紹介する。

目次

  1. さまざまな分野で輝く若手経営者たち
  2. 10代で起業して25歳で上場を果たした経営者も!
    1. 株式会社ドリコム:内藤裕紀(2001年に23歳で起業)
    2. RIZAPグループ株式会社:瀬戸健(2003年に24歳で起業)
    3. 株式会社リブセンス:村上太一(2006年に19歳で起業)
    4. 株式会社レアジョブ:加藤智久(2007年に27歳で起業)
    5. ランサーズ株式会社:秋好陽介(2008年に26歳で起業)
    6. ラクスル株式会社:松本恭攝(2009年に24歳で起業)
    7. スマートニュース株式会社:浜本階生(2012年に24歳で起業)
    8. 株式会社Gunosy:福島良典(2012年に24歳で起業)
    9. 株式会社メルカリ:山田進太郎(2001年に23歳で起業)
    10. READYFOR株式会社:米良はるか(2014年に25歳で起業)
  3. ベンチャー企業の動向に注目が集まる
  4. 新しい価値を生み出すイノベーションが鍵

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さまざまな分野で輝く若手経営者たち

2000年代に起業した注目の若手経営者10選
(画像=naka/stock.adobe.com)

中小企業庁が2020年4月に公表した「2020年版中小企業白書・小規模企業白書概要」では、「製品・サービスの差別化や新事業展開により、新たな価値を生み出すことが重要」と記されている。

現在多様な分野で輝く若手経営者の事業は、新たな価値を生み出しているケースが多い。企業経営者がこれからの時代を生き抜くためのヒントが成功した若手経営者の事業の中にある可能性は高いだろう。

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10代で起業して25歳で上場を果たした経営者も!

さまざまな分野で活躍している若手経営者の中から、主に20代で起業し、現在も活躍し続ける若手経営者を編集部がピックアップ。どんなプロセスを経て、現在の活躍に至ったのかを紹介する。

株式会社ドリコム:内藤裕紀(2001年に23歳で起業)

株式会社ドリコムの主な事業内容は、ゲーム事業とメディア事業だ。ゲーム事業では、スマートフォン向けのゲームアプリの企画・開発、運用までを行い、大人気アニメーションのRPGゲームや「みんなのGOLF」などの大人気ゲームアプリを多数開発している。メディア事業では、ブログサービスなどのインターネットサービスを開発・運用している。

株式会社ドリコムの代表取締役社長である内藤裕紀氏は、1978年生まれ、東京都出身。京都大学経済学部に在学中に株式会社ドリコムを設立し、2001年日本で初めてブログサービス(無料自己紹介ツール)の提供を始めた。2006年に東証マザーズに上場した時は同市場最年少での企業経営者として注目を集めた。

内藤氏は、株式会社ドリコムのホームページで「ドリコムは、毎日のワクワクを発明するwith entertainment企業です」「ドリコムが常に目指しているのは、新しい体験やサービスを産み出し、人をワクワクさせること」と述べている。

内藤氏裕紀の経営によって、株式会社ドリコムはブログサービスからスタートし、現在主力のゲーム事業まで、時代の変化を読み取り、顧客のニーズや価値観に応じたサービスを提供し続けている。

RIZAPグループ株式会社:瀬戸健(2003年に24歳で起業)

RIZAPグループ株式会社は、ダイエットのテレビコマーシャルが印象的なボディーメイク事業等を事業内容とする「RIZAP株式会社」をはじめ、美容・ヘルスケア事業、ライフスタイル事業、インベストメント事業を提供するグループ企業だ。

RIZAPグループ株式会社の代表取締役社長である瀬戸健氏は、1978年生まれ、福岡県出身。2003年にRIZAPグループ株式会社の前身である健康コーポレーション株式会社を設立した。

瀬戸氏は、RIZAPグループ株式会社のホームページで『「人は変われる。」を証明したい』というメッセージものと、下記のように述べている。

“RIZAPグループは「自己投資産業でグローバルNo.1ブランドとなる。」というビジョンを掲げ、全ての人が、より健康に、より輝く人生を送るための「自己投資産業」を事業ドメインとして、世界中から必要とされ続ける商品・サービスを提供し続けることを使命として事業を推進しています。”

引用元:RIZAPグループ株式会社ホームページ トップメッセージ

RIZAPグループ株式会社は、瀬戸氏の経営によって、大量消費され代替えのきく商品やサービスではなく、ボディーメイクで大きなインパクトを与えたRIZAPのように、市場価値を突き詰めた商品やサービスを提案し、新たな価値を実現し続けている。

株式会社リブセンス:村上太一(2006年に19歳で起業)

株式会社リブセンスは、インターネットメディア運営を事業内容としており、「仕事」「住まい」の領域の選択に関連する課題解決に役立つ情報を提案している。

株式会社リブセンスの代表取締役社長である村上太一氏は、1986年生まれ、東京都出身。小学生の時に将来社長になると決意し、高校在学中から起業準備としてさまざまな資格を取得した。

2006年早稲田大学政治経済学部在学中にアルバイト求人情報サイトを開設し、2012年には史上最年少で東証1部上場を果たし話題となった。

株式会社リブセンスは村上太一の運営によって、今までになかった視点でメディアを運営している。

たとえば「仕事」における人材においては、より正確でリアルな企業情報を公開し、企業と求職者のマッチング精度を高めるメディアを提供している。また、専門職の転職ではスキルと経験をドラフトで展開する競争入札型転職メディアなどを提供運営するほか、マンションの適正価格判定や災害・教育などを含めた顧客が知りたい情報をIT技術によって展開する「住まい」のメディアを運営している。

株式会社レアジョブ:加藤智久(2007年に27歳で起業)

株式会社レアジョブは英語関連事業を事業内容としており、誰もが英語を話せるように個人・法人・子ども・学校向けにサービスを提案している。

加藤智久氏は、1980年生まれ、千葉県出身。一橋大学商学部卒業後、外資系戦略コンサルティングファーム・モニターグループに入社し、2007年に株式会社レアジョブを設立した。現在は株式会社レアジョブの事業を退いている。

株式会社レアジョブのホームページにはグループビジョン「Chances for everyone, everywhere.」が公開され、場所や時間にとらわれず学習できるオンラインでの英会話サービスなどが提案されている。

加藤氏は、株式会社レアジョブの経営において、第二言語として高い英語力をもつフィリピン人講師を数千人登用した。その結果フィリピンにおいて大規模な雇用を創出し、草の根外交として日本政府とフィリピン政府両国から貢献を認められた。

ランサーズ株式会社:秋好陽介(2008年に26歳で起業)

ランサーズ株式会社は、企業とフリーランスをマッチングするフリーランス・タレントプラットフォーム事業を展開する企業だ。

ランサーズ株式会社の代表取締役社長CEOである秋好陽介氏は、1981年生まれ、大阪府出身。大学時代にインターネット関連のベンチャービジネス起業を経験した。2008年に株式会社リート(現ランサーズ株式会社)を設立し、日本で初めてのクラウドソーシングサービスであるLancersをリリースした。

ランサーズ株式会社は秋好氏の経営によって、インターネットを活用した個人のエンパワーメント実現を見据え、時代の変化に合わせてクラウドソーシングサービスを提供している。

ラクスル株式会社:松本恭攝(2009年に24歳で起業)

ラクスル株式会社の代表取締役CEOである松本恭攝氏は、1984年生まれ、富山県出身。2009年にラスクル株式会社を設立し既存産業の仕組みにインターネットを持ち込み新たなサービスを生み出した。

松本氏は、ラクスル株式会社のホームページで「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンを発信している。ラクスル株式会社は、ビジョンに基づき、印刷・広告のシェアリングプラットフォーム「ラスクル」や物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」、広告のプラットフォーム「ノバセル」といったサービスを展開している。

スマートニュース株式会社:浜本階生(2012年に24歳で起業)

スマートニュース株式会社は、スマートフォンアプリケーションやインターネットサービスの開発・運営を事業内容とする。

浜本階生氏は、1981年生まれ、栃木県出身。2012年に株式会社ゴクロ(現スマートニュース株式会社)を鈴木健氏と共同創業し、現在はスマートニュース株式会社取締役COO(最高執行責任者)兼チーフエンジニアである。

浜本氏は、スマートニュースのアプリをつくったエンジニアであり「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」というスマートニュース株式会社のミッションに基づき、2014年に米国でのリリースを達成した。

株式会社Gunosy:福島良典(2012年に24歳で起業)

株式会社Gunosyは、「情報を世界中の人に最適に届ける」ことを企業理念とした情報とコンテンツを開発・運営する企業だ。

情報キュレーションサービス「グノシー」やニュースアプリ「ニュースパス」、女性のためのトレンド情報アプリ「LUCRA(ルクラ)」、スポーツ専用アプリ「グノシースポーツ」などのサービスを提供している。

株式会社Gunosyの代表取締役である福島良典氏は1988年生まれ、愛知県出身。東京大学大学院在籍中であった2012年に、株式会社Gunosyを創業し代表取締役に就任した。現在は株式会社LayerXの代表取締役CEOとして、すべての経済活動をブロックチェーン技術によってデジタル化する取り組みに力を注いでいる。

株式会社メルカリ:山田進太郎(2001年に23歳で起業)

株式会社メルカリ代表取締役CEOの山田進太郎氏は、1977年生まれ、愛知県出身。山田氏は、2001年にウノウ株式会社を設立し、いくつかのソーシャルゲームをヒットさせたのち、米国のZynga社に株式譲渡した。

2013年に山田氏が創業した株式会社メルカリの提案するフリマアプリ「メルカリ」は、人々の消費活動に大きな影響を与えた。ホームページで「限りある資源を循環させ、より豊かな社会を」というサステナビリティに通じるテーマをかかげ、日米で急速にダウンロード数を拡大している。

READYFOR株式会社:米良はるか(2014年に25歳で起業)

READYFOR株式会社は、クラウドファンディング事業と、SDGs推進に向け企業・団体をマッチングする事業を展開している。

READYFOR株式会社の代表取締役である米良はるか氏は、1987年生まれ、東京都出身。2014年にREADYFOR株式会社を設立した。READYFOR株式会社は、日本で初めてクラウドファンディングサービスを事業化した企業で、日本最大級のクラウドファンディングサービスとなっている。

ベンチャー企業の動向に注目が集まる

ここまで、主に20代で起業した若手経営者を10人紹介した。多くの企業が小規模のベンチャー企業からスタートして、数年間の間に急速に事業を拡大し、現在では名の知れた企業の仲間入りを果たしている。

大企業が時代のスピードに対応するためには、社外のベンチャー企業の技術や人材と連携した「オープンイノベーション」が有効とされており、今後ますますベンチャー企業の動向に注目が集まるだろう。

新しい価値を生み出すイノベーションが鍵

若手経営者は、社会人になる前の学生時代にすでに起業を経験しているケースが多い。社長となるための情熱と準備を重ねたタイプもいれば、社会の壁がない学生時代の柔軟な思考で現実世界の課題や問題点を見つけ、よりよい解決策を事業に落とし込んだタイプもいる。

共通していえることは、今までになかった新しい価値を生み出すイノベーションを起こしている点だ。これからの時代の経営には、製品・サービスの差別化や新事業展開により、新たな価値を生み出すことが重要なことを忘れてはならない。

文・小塚信夫(ビジネスライター)