クレジットカード付帯サービスの中で、購入商品の補償に適用される「ショッピング保険」。法人カードで経営に必要な備品購入する際には、ショッピング保険は大活躍。その適用事例やおすすめのショッピング保険付きクレジットカードについて解説する。

目次

  1. ショッピング保険付きクレジットカードとは
  2. ショッピング保険のメリットとデメリット
    1. ショッピング保険のメリット
    2. ショッピング保険のデメリット
  3. ショッピング保険の落とし穴「補償期間」に注意
  4. ショッピング保険が適用されるかを実例解説
  5. ショッピング保険付きのおすすめクレジットカード
    1. セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
    2. dカード GOLD
    3. イオンカードセレクト
  6. ショッピング保険付きのカードはあって損はなし
鴨志田大輔
鴨志田大輔
ファイナンシャルプランナー。大学卒業後、広告代理店に入社。社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している。

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ショッピング保険付きクレジットカードとは

トラブルに備え。ショッピング保険付きクレジットカードの補償とは?
(画像=olly/stock.adobe.com)

クレジットカードにはさまざまな特典がついていることが多いが、その中の一つが「ショッピング保険」だ。ショッピング保険は、「ショッピング・リカバリー」や「ショッピング・プロテクション」とカードによって呼び方はさまざまだが、クレジットカードで購入した商品の故障等のトラブル発生時に適用される。

クレジットカードのステータスによって補償範囲はさまざまであり、法人で利用するクレジットカードにも付帯している事は多いが、補填額なども含めて事前に確認しておくようにしたい。

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ショッピング保険のメリットとデメリット

「もしもの時」に活用するショッピング保険付きクレジットカードだが、どんなメリットとデメリットがあるのだろうか。

ショッピング保険のメリット

クレジットカードで購入した商品に、不備や故障などがあった場合に備えられることがメリットの1つだ。個人も法人も同じだが、高額な商品などをショッピング保険付きクレジットカードで購入することで補償を受けられる。

法人カードの場合、従業員などが利用する本カード以外のショッピング保険付きクレジットカードで決済した商品に対しても補償対象となる。利用者が多い会社経営者にとっては、これもメリットの1つだ。

ショッピング保険のデメリット

保険は「もしもの時」に備えるもの。デメリットはそこまでないが、ショッピング保険にはいくつかのデメリットがある。

・ショッピング保険の適用外となる商品がある

ショッピング保険付きクレジットカードで決済しても、補償対象とならない商品がある。例えば、コンタクトレンズなど医療に関わるものや、自動車や自転車などの移動手段品、食料品などさまざまだ。

ショッピング保険付きクレジットカードの発行元会社によって内容は異なるので、経営者が備品などをクレジットカードで購入する際には、事前にみずからのカードの補償対象商品を把握しておく必要があるだろう。

・ステータスによって補填額が異なる

補償される金額についても注意が必要だ。クレジットカードのステータスによって補償される金額は異なり、一般カードの場合は年間で100万円程度、ゴールドカード以上の場合は500万円程度などさまざまである。

・補償時に自己負担が必要になることがある

ショッピング保険付きクレジットカード使用時の補償は、すべて0円で受けられるわけではなく、自己負担額をある程度支払う必要がある。自己負担額はカードの種類によって異なり、以下の事例のような負担が生じる。

・例)10万円で購入した財布が壊れていた場合

補償金額:10万円 自己負担額:1万円 実質補償額:9万円

どれもデメリットというよりも注意点になるかもしれないが、ショッピング保険付きクレジットカードを選ぶ際には、以下の3点を確認しておこう。

・ショッピング保険の適用条件を確認する ・ショッピング保険の適用商品の範囲について理解する ・補償額と自己負担額がどのようなルールなのか確認する

ショッピング保険の落とし穴「補償期間」に注意

ショッピング保険付きクレジットカードを選ぶ際の注意点についても説明したが、見落としがちな点がある。それは、「補償期間」だ。

クレジットカードで決済をした商品がいつまでも補償されるわけではなく、ある一定の期間を過ぎると適用除外となる。この適用条件を知らないと、盗難や故障していると知っていながらも対応が遅れ、補償期間を過ぎてしまう事態になりかねない。

カードによって補償期間はまちまちだが、90日間が一般的とされている。補償手続きは、商品写真のネット申請や郵送送付が必要になるため、手続きに時間がかかることもあるだろう。その為、確実にショッピング保険を適用したいと思っている場合は、早めに申請対応をしよう。

ショッピング保険が適用されるかを実例解説

ショッピング保険の仕組みについて解説してきたが、具体的なイメージが湧きにくいだろう。ここでは、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードについて、ショッピング保険が適用されるケースと適用外のケースについて、実例を交えて解説する。

・ショッピング保険が適用されないケース

【事例】 若手経営者が、オフィス用に観葉植物を購入した。しかし、実際に届いた植物が一部イメージと違っており、ショッピング保険を適用したいと考えた。

A:このケースでは、ショッピング保険は適用されない。

【理由】 セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのショッピング保険は、動植物は適用外と記載があるため、「適用範囲」の要件から外れている。

各社によって、ショッピング保険の適用範囲は異なるので注意が必要ということだ。

・ショッピング保険が適用されるケース

【事例】 2020年12月20日に、オフィス近くのカフェで仕事をしていたら、足元に置いてあったバックが置き引きにあってしまい、当日中にショッピング保険適用に向けて対応を完了させた。2020年のショッピング保険の利用は初めてであり、被害総額は100万円であった。

A:このケースはショッピング保険が適用される

【理由】 セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのショッピング保険の適用条件に当てはまっており、ショッピング保険の適用範囲は問題ない。

また、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの補償期間は120日間であり、置き引きにあった12月20日中に保険適用に向けて迅速な対応を行なったので「補償期間」も問題ない。

この事例で気になるのは、「自己負担額」と「補償金額」だ。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの場合は自己負担額が0円であり、補償金額は年間で300万円と設定されている。今回のケースでは、同年内にショッピング保険を利用していないので、満額補償されるだろう。

購入金額(被害額:100万円)-自己負担額(0円)=補償金額(100万円)

ショッピング保険付きクレジットカードの補償が適用要件については、以下の4点を理解しておくことが必要だ。

・補償期間 ・補償適用範囲 ・商品をショッピング保険で購入していること ・自己負担額

ショッピング保険付きのおすすめクレジットカード

ここまでショッピング保険付きクレジットカードの仕組みやメリット・デメリットについて解説してきたが、実際に使用するならどのクレジットカードがいいのだろうか。ここでは、おすすめのショッピング保険付きクレジットカードを3つ紹介する。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、個人事業主や経営者限定の法人限定のクレジットカードであるが、ショッピング保険が充実している。

年会費は22,000円だが、補償期間は120日間と長く設定されており、補填額も年間で最高300万円まで対応している。

dカード GOLD

年会費10,000円に設定されている「dカードGOLD」は、ドコモ携帯の利用者やドコモ光利用者にとっては、ポイント還元率が10%とお得なクレジットカードだ。

「dカードGOLD」のショッピング保険の補償期間は90日間で、補償の金額は年間100万円となっている。自己負担額は、1事故あたり3,000円と少額に設定されている。 注意点は、日本国内での購入品の場合、リボ払いまたは3回以上の分割払いのみが補償対象となることだ。その為、一括支払いではショッピング保険の適用対象とならない。

イオンカードセレクト

イオンカードセレクトは年会費が無料であり、イオングループ店を利用する人にとって嬉しい特典が多い。

イオンカードセレクトにもショッピング保険が付帯されており、補償額は年間で50万円、補償期間は180日間と長く設定されている。

ただし、イオンカードセレクトのショッピング保険が適用されるのは、決済した商品の金額が5,000円以上である点に注意しよう。

ショッピング保険付きのカードはあって損はなし

ショッピング保険について解説してきたが、ポイントは以下の通りである。

・ショッピング保険付きのクレジットカードで商品を購入しなければならない ・補填期間がカードによって異なる ・年間の補償額はクレジットカード会社によって決まっている ・被害額のすべてが補償されるわけではなく、自己負担額の支払いが必要なこともある ・ショッピング保険の対象とならない商品もある

経営者など、会社の経営に関わる高額の商品を購入することが多い人にとっては、クレジットカードのショッピング保険はあって損はなく、活用する機会もあるかもしれない。

ショッピング保険の補償内容について理解を深め、もしもの時に役立てよう。

文・鴨志田大輔(ファイナンシャルプランナー)