買い物の際にはクレジットカードで支払うことも多いだろう。カードの支払い方法で「一括払い」や「分割払い」はどのような支払い方法なのかイメージしやすいが、「リボ払い」はどのような仕組みなのか分かりにくいと思っている人も多いのではないだろうか。 本記事ではリボ払いの仕組みやメリット・デメリットを紹介する。リボ払いについて理解し、今後の支払いでリボ払いをうまく活用してもらいたい。

目次

  1. リボ払いって何?知っておきたい仕組みや4つの利用方法
    1. リボ払いとは…リボルビング払い
    2. リボ払いの利用方法4つ
    3. ショッピングのクレジットカード利用以外にキャッシングでも使える返済方法
  2. リボ払いの2つの方式
    1. 1.残高スライド方式
    2. 2.定額方式
  3. リボ払いの2つのメリット
    1. 1.毎月の返済額を抑えることができる
    2. 2.手元にお金がなくても買い物できる
  4. リボ払いの2つのデメリット
    1. 1.金利(利息)がかかる
    2. 2.返済総額を把握していないと返済が長期化
  5. リボ払いを利用するときに確認しておきたいこと
    1. 利用前に返済要件(手数料や利用可能枠、利用できるリボ払いの方式)を確認
    2. 利用後に利用明細書で毎月の返済額や支払残高を確認
    3. ポイントや割引などの特典ばかりに注目しない
  6. リボ払いをうまく活用して賢くカードを利用しよう
    1. プロフィール

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リボ払いって何?知っておきたい仕組みや4つの利用方法

リボ払いの仕組みやメリット・デメリットを知ってうまく利用しよう
(画像=PIXTA)

まずは「リボ払い」について理解しよう。リボ払いについて、どのような仕組みでどうやって使えるのか分かりにくいと感じている人も少なくない。そこで、ここではリボ払いの仕組みとどのように利用するのかを紹介する。

リボ払いとは…リボルビング払い

リボルビング払いを略して「リボ払い」という。1ヵ月の間にクレジットカードを利用した回数や金額に関係なく、あらかじめ設定されている一定の金額を返済していく仕組みだ。返済金額の中には金利も含まれている。

一定金額を返済すれば良いため月々の負担は少ないが、実際に利用した金額の残高がなくなるまで返済が続くためずっと返済し続けなければいけない場合もある。もちろん繰り上げて返済することも可能だ。 クレジットカード以外にも、銀行のカードローンや消費者ローンにもリボ払いの仕組みがある。

リボ払いの利用方法4つ

リボ払いを利用したい場合はどのようにすると良いのだろうか。主に4つの方法でリボ払いを利用できるため、それぞれ紹介する。

・利用時選択型:カードを利用する際にリボ払いを選択する ・登録型:利用前にクレジットカードをリボ払いに登録しておくことで、自動でリボ払いになる ・リボ専用カード:リボ払いにしか対応していないリボ専用のカードを作る ・後からリボ払いに変更:リボ払い以外の支払い方法で買い物をしたあと、リボ払いに変更する

登録型とリボ専用カードは最初からリボ払いしか選択できないため、一括払いや分割払いを利用することはできない。他の支払い方法でもクレジットカードを利用したい人は注意が必要だ。

ショッピングのクレジットカード利用以外にキャッシングでも使える返済方法

クレジットカードのリボ払いは、買い物や外食などの際にカードを利用するときに選択できる支払い方法である。しかし、それ以外でも利用できる場面がある。カードのキャッシングの返済時だ。キャッシングとはカード会社からお金を借り入れられる仕組みだが、キャッシングで借りた金額を返済するときにもリボ払いを使うことができる。

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リボ払いの2つの方式

リボ払いには2通りの方式がある。どちらの方式を採用しているかはカードによって異なるため、事前に確認して自分に合っているものを選ぼう。それではそれぞれ解説していく。

1.残高スライド方式

一つ目が、残高スライド方式だ。支払いの残高によって、毎月の返済金額が段階的に変動する仕組みである。

たとえば、残高が10万円未満であれば、月の支払金額は1万円、残高が10万円以上20万円未満であれば支払金額は2万円、という設定になっているとする。18万円の買い物をして毎月2万円の返済をし続けた場合、残高が10万円を切った月から毎月1万円の支払いに変更となる。他の買い物をしてまた10万円を超えてしまった場合は、また2万円の支払いとなる。

2.定額方式

もう一方の定額方式は、残高金額に関係なく毎月一定の金額を支払う仕組みだ。毎月の支払金額が一定のため負担が少ないが、リボ払いを利用しすぎても金額が変わらないことで残高の多さに気づきにくい。結果として返済が長引いてしまい、多くの金利を支払うことになってしまう。

リボ払いの2つのメリット

リボ払いを利用することで、どのようなメリットを得ることができるのだろうか。リボ払いの特徴から、2つのメリットを紹介する。リボ払いの利用を検討している人は参考にしてほしい。

1.毎月の返済額を抑えることができる

一括払いだと、高額な買い物をすると翌月の引き落とし金額が多額なため家計の負担が大きい。その金額を用意できなければ滞納となってしまうこともある。

しかし高額の買い物をしたり何度もカードを使ったりしても、リボ払いであれば毎月の支払金額が一定である。残高スライド方式でも事前に支払金額が設定されているため、毎月の支出を予想しやすい。返済金額を確保しておくだけで良いため、クレジットカードを利用しても毎月の生活費を圧迫せずに暮らすことができる。

2.手元にお金がなくても買い物できる

手元にお金がない状況でも、そのときにどうしても購入しなければいけない場合もある。そのような場合でもクレジットカードを使えば購入することができるため便利だ。

さらにリボ払いであれば翌月の支払金額を抑えることもでき、高額な買い物をしても家計の負担になりにくい。緊急で購入しなければいけないものがあるときはリボ払いが活躍してくれるだろう。

リボ払いの2つのデメリット

リボ払いはメリットだけでなく、デメリットともなりえる注意点もある。しっかりデメリットを理解してから利用しなければ、利用を後悔してしまう人もいるかもしれない。ここでは、主な2つのデメリットを紹介する。

1.金利(利息)がかかる

各クレジットカード会社によって異なるが、年率15%前後の金利がかかることは承知しておこう。利息を含めた金額を毎月支払っていくため、最終的に支払う金額は利用金額よりも高くなってしまう。

月々の支払金額を抑えることができるからと言って返済が長期化するほど、利息として支払う金額も多くなる。つまり長期化するほど支払った総額は高額となってしまうので、最終的に「損をした」と感じてしまう人もいるだろう。ちなみに一括払い(翌月またはボーナス)もしくは2回払いであれば、金利手数料は発生しないことが一般的だ。

2.返済総額を把握していないと返済が長期化

リボ払いは一定の金額を支払い続けるため、自分が毎月どのくらいカードを利用したのかを把握することが難しい。ついつい使いすぎてしまって金額が膨れ上がってしまうことも少なくないのだ。そうなってしまうと返済期間も長期化する。ずっと返済に追われてしまい、何年も支払い続けている人も珍しくない。

結果として、先述したように支払い続ける金利手数料も増えていき、支払総額が増加していってしまうのだ。計画的に返済をするためにも、返済総額をしっかり把握して利用しなければいけない。

リボ払いを利用するときに確認しておきたいこと

メリットだけでなくデメリットもあるクレジットカードのリボ払い。利用の際にはいくつか確認しておきたいポイントがある。計画的に返済していくためにも、以下の内容を参考にしてリボ払いを利用しよう。

利用前に返済要件(手数料や利用可能枠、利用できるリボ払いの方式)を確認

利用するクレジットカードによって返済要件が異なる。そのため、利用前に以下の項目をチェックしておこう。

・金利手数料 カードによって異なるが、年率15%程度が一般的だ。カード会社に支払う金額は金利手数料を含めた金額となるため、金利が高い場合は支払残高が減っていくスピードも緩やかになってしまう。

・利用可能枠 利用できる上限金額を確認しておくことも大事だ。利用限度額を超えてしまう金額のものを購入することはできない。利用可能枠はその人の返済能力などによって決定するため、人によって金額が異なる。また、ショッピング枠とキャッシング枠それぞれに上限金額が設けられている。

・リボ払いの方式 返済計画を立てるためにも、残高スライド方式もしくは定額方式どちらで返済していくのかも事前に確認しよう。そのとき、毎月の支払金額もチェックしておくことをおすすめする。無理なく返済できる金額に設定されているか確認しておけば、翌月からの返済スケジュールも立てやすい。

利用後に利用明細書で毎月の返済額や支払残高を確認

リボ払いを利用したあとは、利用明細書の確認を忘れないようにしたい。今まで利用明細書を確認してこなかった人は、支払総額が予想よりも高額で驚くかもしれない。これから返済しなければいけない総額と金利手数料をしっかりと把握して、その後のカード利用も計画的にしていこう。

余裕がある人は、支払残高が一括返済できる金額になったら繰り上げ返済することも可能だ。支払いが終了するため、長期的に返済したときよりも支払う金利手数料を抑えることができる。最近ではインターネットで明細を見ることができるサービスも多いため、郵送の書面を確認する習慣がない人はインターネットを活用すると良い。

ポイントや割引などの特典ばかりに注目しない

各カード会社では、リボ払いを利用するとポイント還付や割引などの特典を設けていることも多い。一括払いだとそのような特典を受けることはできないため、ついついリボ払いを選択したくなってしまう。また、たくさんのポイントがほしいからと次々にショッピングをしてリボ払いを何度も利用してしまう人もいる。

しかし先述の通り、リボ払いにはデメリットもあるのだ。ポイントや割引ばかりに注目して次々にカードの利用を重ねてしまうと、支払いが長期化してしまって金利手数料を多く支払うことになってしまう。 ポイントや割引は嬉しいものだが、リボ払いは計画的に利用するようにしよう。

リボ払いをうまく活用して賢くカードを利用しよう

緊急の高額な買い物や手元にお金がないときに便利なリボ払い。毎月の支払金額も一定のため、家計を圧迫せずに生活していくことができるだろう。その一方で注意点もある。金利手数料や支払いの長期化などのデメリットを理解しておかなければ、ずっと返済に追われてしまうことにもなりかねない。

メリット・デメリットを理解して、いざというときにリボ払いをうまく活用しよう。利用後は計画的な返済スケジュールを立てることも忘れないようにしたい。

文・金城寛人(株式会社エルニコ執行役員・中小企業診断士)

プロフィール

リボ払いの仕組みやメリット・デメリットを知ってうまく利用しよう
(画像=金城 寛人)

金城 寛人 (きんじょう ひろと)

株式会社エルニコ執行役員・中小企業診断士。1985年生まれ。沖縄県出身。青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科卒業後、前職の外資系メーカーに入社。事業開発部に従事し、アジア圏の新規事業プロジェクトに参画し、同社にてMVP(Super Hero’s)を受賞。現在は、経営コンサルティング事業を推進し、新規事業、組織の仕組みづくり、販路開拓、施策活用、経営相談窓口など毎月約70社以上の中小企業の経営支援を行う。