クレジットカードを申し込む前には、各カードの詳細や使いやすいシーンを理解しておくことが必要になる。そこで今回は、世界でも最上位に位置づけられる高いステータス性とブランド力を備えたアメックスのビジネスカードの特徴を詳しくまとめた。旅行や出張時のサービスに重点をおいており、空港ラウンジサービス等が充実しているイメージのアメックスだが、どんなビジネスシーンで役に立つのか、主なメリットやデメリットを確認していこう。

目次

  1. アメリカン・エキスプレス®・カードとは?
  2. アメックスのビジネスカードとは?
    1. アメックスのビジネスカードの3つの種類
  3. アメックスのビジネスカードの3つのメリット
    1. 1.さまざまな経費の支払いに利用でき、さらにポイントが付与される
    2. 2.ビジネスの効率化を後押しするサービスが充実している
    3. 3.出張に関する補償が充実している
  4. アメックスのビジネスカードの2つのデメリット
    1. 1.年会費がやや高い
    2. 2.一部店舗では利用できないことも
  5. アメックスのビジネスカードはどんな人におすすめ?
  6. 申し込みの前には、コストパフォーマンスの高さを慎重に判断しよう

アメリカン・エキスプレス®・カードとは?

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アメックスのビジネスカードの特徴とは?種類やメリット・デメリットを徹底解説
(画像=eyewave/stock.adobe.com)

アメックスこと、アメリカン・エキスプレス®・カードは、1850年にアメリカで創立された「アメリカン・エキスプレス(※通称:アメックス)」が発行する、長い歴史を誇るクレジットカードだ。便利な支払いサービスや旅行のサポート、強固なセキュリティなどを提供し続けることで、いまでは世界中で愛用されるまでに普及している。

クレジットカードと聞くと、普段のお買い物や私的な旅行をイメージするかもしれないが、アメリカン・エキスプレス®・カードのサポート範囲はプライベートシーンだけではない。法人・個人事業者向けのカードもいくつか展開しているため、ビジネスシーンにおいてもさまざまな場面で役に立ってくれる。

そのため、ビジネスシーンで役立つクレジットカードを探している経営者や、社員用のカード発行を予定している企業などは、アメックスのカードをひとつの選択肢として検討しておきたい。ただし、アメックスにもさまざまな種類のクレジットカードがあるため、本記事でビジネスシーンに便利な1枚を見極めていこう。

アメックスのビジネスカードとは?

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ビジネスシーンに役立つカードを探しているのであれば、まずはアメックスの「ビジネスカード」に目を向けたい。アメックスは中小企業の経営者や個人事業主に向けて、ビジネスに特化したクレジットカードをいくつか展開している。

一般的なクレジットカード(個人カード)との違いとしては、経費管理の効率化や資金繰りの改善などに役立つ点が挙げられる。詳しくは後述の「メリット」の部分で解説するが、アメックスのビジネスカードは経理や出張、資金調達など、会社経営のさまざまなシーンで役に立ってくれる。

ただし、アメックスのビジネスカードには複数のグレードがあるため、各グレードの特徴をしっかりと理解したうえで、経営者自身や自社に最適な1枚を選ぶことが重要だ。

アメックスのビジネスカードの3つの種類

アメックスは法人・個人事業主向けのビジネスカードとして、以下の3つのグレードを提供している。

名称(グレード) 年会費(税込) 主な特徴
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・カード 13,200円 ・アメックスの基本サービスが備わった、一般グレードのカード
・1枚につき6,600円で、追加カードを発行できる
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード 34,100円 ・1枚につき13,200円で、追加カードを発行できる
・航空機の遅延補償や出張時のキャンセル補償など、一般グレードにはないサポートがいくつか備わっている
・健康管理に役立つ「ヘルスケア無料電話相談」を年中無休で利用できる
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード 143,000円 ・追加カードを4枚まで無料で発行できる(5枚目以降は年会費13,200円)
・ホテルやリゾートの優待特典がある
・秘書のようなサービスデスクを年中無休で利用できる

一般グレードにあたる「アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・カード」にも、海外出張時の日本語サポートや福利厚生プログラムなど、ビジネスシーンに役立つさまざまなサービスが備わっている。ただし、海外出張を多く予定している場合は、旅行向けのサポート・補償が充実しているゴールドカードやプラチナカードを選ぶと安心だ。

また、アメックスのビジネスカードのグレードを選ぶ際には、「追加カードの発行にかかるコスト」も意識しておきたい。たとえば、社員用として多くの追加カードを発行する場合は、ゴールド以上のグレードを選ぶとコストがかさんでしまう恐れがあるので注意しておこう。

アメックスのビジネスカードの3つのメリット

アメックスのビジネスカードには、中小経営者や個人事業主にとって嬉しいメリットが備わっている。そのなかでも、以下では特に押さえておきたい3つのメリットをまとめた。

1.さまざまな経費の支払いに利用でき、さらにポイントが付与される

アメックスのビジネスカードは、税金の納付や通信費をはじめとした経費の支払いに対応している。ほかにも広告費や備品代など、どのグレードであってもさまざまな経費の支払いが可能だ。

また、クレジットカードで支払いをする度に、「100円=1ポイント(※一部例外あり)」の還元率でポイントが貯まる点も大きな魅力。経費の支払いを一元化できるうえに、効率的にポイントを貯められる仕組みなので、経理の効率化やムダの削減などを期待できる。

2.ビジネスの効率化を後押しするサービスが充実している

追加カードの発行をはじめとした、ビジネスの効率化を後押しするサービスが充実している点もアメックスのビジネスカードの魅力だ。たとえば、社員用に追加カードを発行し、そのカードでさまざまな経費を支払えば、「いつ、だれが支払ったのか?」という記録を一元管理できる。

そのほか、都合の良い金額分をあとからリボ払いに変更できたり、経理・決算を楽にしてくれるクラウド会計ソフトを使用できたりなど、アメックスはさまざまなビジネスシーンをサポートしてくれる。取引先情報や市場動向のリサーチにも活用できるため、起業前やスタートアップ時にも役に立ってくれるだろう。

3.出張に関する補償が充実している

アメックスのビジネスカードはグレードに関わらず、出張時の補償が充実している。たとえば、一般カードにも最高5,000万円まで補償される国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険が備わっており、さらに紛失・盗難時には無料でカードを再発行してもらうことが可能だ。

ゴールドカードやプラチナカードになると、さらに手荷物紛失や遅延にも対応してもらえる。病気・ケガなどによってキャンセルが発生した場合に、チケット代やホテル代が補償される点も上位グレードの大きな魅力と言えるだろう。

このように、出張時にアメックスのビジネスカードを持っておくと、それだけでさまざまなリスクに対処できる。海外では想定外のトラブルが発生することも珍しくないので、特に海外出張の多い企業や経営者は申し込みを検討してみてはいかがだろうか。

アメックスのビジネスカードの2つのデメリット

アメックスのビジネスカードには、申し込みの前に押さえておきたいデメリットもいくつか潜んでいる。そのなかでも、以下では特にチェックしておきたい2つのデメリットについて解説する。

1.年会費がやや高い

アメックスのビジネスカードの年会費は、個人向けのクレジットカードに比べるとやや高めに設定されている。

たとえば、個人向けの「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード」の年会費は1,100円(税込)であるのに対し、ビジネスカードの年会費は一般カードでも13,200円(税込)だ。ゴールドカードやプラチナカードになると、さらに年会費の負担は大きくなる。

ただし、事業用クレジットカードの年会費については、社員分も含めて経費として計上できるため、年会費の金額だけでクレジットカードを選ぶべきではない。また、前述の通りビジネスカードにはさまざまなサービスが備わっているので、"コストパフォーマンス"で考えればビジネスカードのほうが得になるケースは多いだろう。

2.一部店舗では利用できないことも

アメックスの加盟店は日々増えているものの、すべての店舗で利用できるわけではない。これは他のブランドにも共通するが、地域や店舗によってはクレジット払いに対応していない可能性があるため、経費の支払いを一元化したいのであれば事前のチェックが必要だ。

特に海外出張でカード払いをする頻度が多い場合は、利用する業者や店舗の情報をしっかりと確認しておこう。

アメックスのビジネスカードはどんな人におすすめ?

アメックスのビジネスカードの最大の魅力は、ビジネスシーンに特化している点だ。年会費はやや高いものの、スタートアップの段階からさまざまなサービスを利用できるため、業務効率化やムダの削減、資金繰りの改善などを目指している経営者は、ぜひ選択肢として検討しておきたい。

また、出張時の補償が充実している点も非常に心強いポイントと言える。特にゴールドカードやプラチナカードは、海外出張時の安全性・快適性をぐっと高めてくれるので、海外出張を多く予定している経営者は上位グレードのカードに申し込むことも考えてみよう。

ただし、アメックスのビジネスカードをうまく活用するには、「サービスや補償が役に立つか?」という視点を持つことが重要だ。いくらサービス・補償が充実していたとしても、実際のビジネスシーンで役に立たなければ、毎年負担する年会費が無駄になってしまう。利用価値のあるサービス・補償は状況次第で大きく変わるため、実務や出張などの具体的なシーンを想定しながら慎重に判断しなければならない。

したがって、申し込みの前には各グレードの詳細までしっかりと確認し、コストパフォーマンスがより高い1枚を選ぶようにしよう。

申し込みの前には、コストパフォーマンスの高さを慎重に判断しよう

アメックスのビジネスカードには多くのサービス・補償が備わっており、さまざまな企業の経理や出張を助けてくれる。経費の支払いを一元化できるだけではなく、使い方次第では業務全体の効率化や資金繰りの改善にも利用できるので、法人向けカードを求めているのであればぜひ検討しておきたい1枚だ。

ただし、会社の状況によってはサービス・補償が役に立たず、年会費というデメリットだけが重く圧しかかる恐れもある。そのため、申し込みの前には実際の業務や出張をしっかりとイメージし、「高いコストパフォーマンスを実現できるか?」という点を慎重に判断しておこう。

文・片山雄平(フリーライター・編集者)