「ハイステータスなクレカを持ちたい」と考える経営者も少なくないだろう。クレジットカードは所持している人の社会的地位や身分、信用を証明するものでもある。ハイクラスなカードを持つことにより、高い社会的信用があることを示すことが可能となる。この記事では、クレカのステータスについて、カードのランク、カード会社、および国際ブランドごとに詳しく紹介するとともに、メリット・デメリットを解説する。

目次

  1. クレジットカードのステータスは大きく2種類
    1. 1. カードのランク別ステータス
    2. 2. カード会社によるステータス
  2. ステータスが高いクレジットカード国際ブランド5選
    1. 1. アメリカン・エキスプレス
    2. 2. VISA
    3. 3. ダイナースクラブ
    4. 4. Mastercard
    5. 5. JCB
  3. ステータスの高いクレジットカードを持つメリット・デメリット
    1. メリット1. 充実したサービスを受けられる
    2. メリット2. 社会的地位・身分の証明になる
    3. デメリット1. 年会費が高い
    4. デメリット2. ポイント還元率が低い
  4. ステータスの高いクレカで社会的信用を身につけよう
    1. プロフィール

クレジットカードのステータスは大きく2種類

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ハイステータスなクレカ国際ブランド5選!所持するメリット・デメリットは?
(画像=PIXTA)

クレジットカードのステータスには大きく2種類がある。1つはカード自体のランク別ステータス、もう1つはカード会社によるステータスだ。それぞれを詳しく見てみよう。

1. カードのランク別ステータス

カードのランク別ステータスは、いちばん低いのが一般カードである。そこからランクが高くなる順に、ゴールドカード、プラチナカード、およびブラックカードとなっている。

・ゴールドカード

ゴールドカードはひと昔前なら「ハイステータスなカード」の代表的存在だった。しかし近年では、多くのカード会社がプラチナカードやブラックカードを導入したことにより、ステータスのランクはやや低めとなっている。

ゴールドカードの年会費は、近年では2,000円~5,000円程度の格安のものも多くある。したがってゴールドカードは近年では、富裕層が持つものというよりは、若い人がデートなどの際に「一般カードでは格好がつかないから」などの理由で持つものであるといえよう。

ただし、「ハイクラスなクレカといえばゴールド」というイメージは、今でも一般の人には強くある。したがって、知名度として劣る後述のプラチナカードやブラックカードよりゴールドカードを持つほうが、部下や同僚、恋人などからの印象は良くなることもあるかもしれない。

・プラチナカード

プラチナカードはゴールドカードよりワンランク上の位置づけだ。プラチナのほうがゴールドより金属としての価値が高いため、「プラチナカード」の名前がつけられたといわれている。カード会社によってはプラチナカードが最上位となっているケースもある。

年会費は2万円~15万円程度となっていて、審査の難易度もゴールドカードより高い。付帯サービスも、空港ラウンジの利用やコンシェルジュサービスなどゴールドカードより充実している。カード会社によってはプラチナカード入会を、会社からの招待を条件としていることもある。

・ブラックカード

クレジットカードランクの頂点は、現時点ではブラックカードである。ブラックカードはカード会社からの招待がなければ入会できない。

ブラックカード招待の条件は、公表されてはいないものの、以下のようなものがある。

・年収1,000万円以上 ・年間でのクレカ利用額が高額 ・クレカの継続的な使用 ・返済遅れがない

所有率は全体の数%でレア度が高いため、所有していることそのものがステータスといえるクレカである。

年会費は5万円~40万円程度と高額だ。そのかわり、専用コンシェルジュのサポートや厳選されたプレゼントの送付、高級レストランや限定イベントへの招待など、付帯サービスも年会費に見合った充実したものとなっている。

2. カード会社によるステータス

クレカのステータスはカード会社によるものもある。

クレカにはまず「プロパーカード」と「提携カード」の2種類がある。プロパーカードはクレカの国際ブランドが自社で発行するカードのこと、一方提携カードは、国際ブランドと提携した別のカード会社が発行するカードのことだ。

一般にプロパーカードのほうが、提携カードより審査が厳しく、ステータスは高いといわれている。前述のブラックカードも、プロパーカードに含まれる。ちなみに、プロパーカードを発行しているのは、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、およびJCBの3つの国際ブランドのみである。

また、提携カードの中でも、三井住友カードやNICOSカードなど、銀行系のカードはやはり審査が厳しいため、ステータスは高いといわれる。

ステータスが高いクレジットカード国際ブランド5選

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クレカのステータスは、国際ブランドによるものもある。ここでは、ks Officeが2019年8月4日〜8月16日までに実施した調査「クレジットカードでステータス性を感じる国際ブランドのアンケート調査」の結果をもとに、ステータスが高いクレジットカード国際ブランド5選を紹介する。

1,000人への聞き取り調査の結果は以下の通り 1位:AMEX:32.1% 2位:VISA:18.7% 3位:ダイナースクラブ:16.5% 4位:MasterCard:14.6% 5位:JCB:13.2% 6位:ディスカバー:3.1% 7位:銀聯:1.8% 調査結果の通り、1位はAMEX。3人に1人がAMEXに対してステータス性を感じるという結果になった。

※上の調査は、全国のクレジットカード所有者1,000名に「クレジットカードに付帯するステータスを感じる国際ブランドはどれ?」とのアンケート調査を実施したものである。

1. アメリカン・エキスプレス

ステータスを感じる国際ブランドの第1位に輝いたのは「アメリカン・エキスプレス」だ。32.1%、じつに全回答者の約3分の1が「ステータスを感じる」と答えている。

アメリカン・エキスプレスは富裕層向けのカードとして知られている。最初にゴールドカードを発行したのもアメリカン・エキスプレスである。年会費は高めで、その分サービスは充実している。プロパーカードは、一般カードでも他社のゴールドカードに匹敵するほどサービス内容が充実している。

トラベラーズチェックを世界で初めて発行した会社だけあり、旅行傷害保険や空港ラウンジ無料利用などの旅行系、およびエンターテイメント系のサービスが充実している。

また大きな特徴として、利用限度額が設定されていないことがあげられる。一応の目安金額は設定されているものの、利用者は自分の経済能力に応じて、好きなだけ利用することが可能となっている。

2. VISA

ステータスを感じる国際ブランド第2位は、18.7%で「VISA」である。バンク・オブ・アメリカがスタートしたクレジットカードであるVISAは、世界シェアはトップで5割を超え、加盟店数も世界で5,000万店となっている。世界中で幅広く使えることが特徴だ。

プロパーカードは発行されておらず、基本的に提携カードのみである。クレカを作ろうと思ったら、どのカード会社でもだいたい間違いなくVISAを選択することができる。カード会社へグローバル決済の仕組みを提供するだけなので、年会費やサービスなどはカード会社により大きく異なる。

ただし、VISA提携カードの中でも、最初にVISAと提携した三井住友カードは別格とされている。広い意味でのプロパーカードとみなされており、ステータスも他の提携カードより高い。

3. ダイナースクラブ

ステータスを感じる国際ブランド第3位は、16.5%で「ダイナースクラブ」である。世界初のクレカ国際ブランドといわれており、1960年に設立された日本ダイナースクラブは、日本初のクレジットカード会社である。

アメリカン・エキスプレスと同様に富裕層向けのクレカとして知られ、年会費は高めであるかわりにサービスは充実している。「ダイナース」が「食事をする人」という意味であることからもわかるとおり、グルメ関連のサービスが特に充実していることが特徴だ。通常は予約が難しい高級レストランの予約ができる、あるいは国内外のレストランでさまざまな優待が受けられるなどのサービスがある。

ダイナースクラブはアメリカン・エキスプレスと同様、限度額の設定がない。支払い能力があると認められた人にのみ発行されるため、まさに所有しているだけでステータスになるカードといえるだろう。

4. Mastercard

ステータスを感じる国際ブランド第4位は、14.6%で「Mastercard」である。MastercardはVISAに次ぐ世界シェア約25%を有していることが特徴だ。加盟店に関しては、VISAがアメリカに強いのに対し、Mastercardはヨーロッパに強いといわれており、ヨーロッパへの出張が多い場合は選択すると良いだろう。

VISAと同様、プロパーカードは発行しておらず、提携カード会社にたいして決済システムを提供するのみである。2019年7月には、それまで加盟店が少なかったダイナースクラブにたいして「コンパニオンカード」を提供し、Mastercard加盟店でダイナースクラブが使用できるようにもなった。

5. JCB

ステータスを感じる国際ブランド第5位は、13.2%で「JCB」だ。JCBは日本発のクレカ国際ブランドだ。1961年に設立された「日本クレジットビューロー」の頭文字を取り「JCB」と呼ばれるようになった。

日本の国際ブランドだけあり、日本人向けのサービスが充実している。日本国内での利用価値が高いのはもちろんのこと、ハワイやグアム、韓国、台湾など日本人観光客がよく訪れる場所には「JCBラウンジ」が設置され、レストランの予約などを日本語で行うことができるようになっている。

ステータスの高いクレジットカードを持つメリット・デメリット

ステータスの高いクレジットカードを持つメリット・デメリットをまとめてみよう。

メリット1. 充実したサービスを受けられる

ステータスの高いクレカを持つ第1のメリットは、充実したサービスを受けられることだといえるだろう。国内外の空港ラウンジで余裕を持ったひとときを過ごしたり、普通は予約が難しい高級レストランを予約したりが可能となるなど、カードを持っていない人にはできない体験も味わえることになる。

メリット2. 社会的地位・身分の証明になる

また、社会的地位や身分の証明にもなることも、ステータスが高いクレカを持つ大きなメリットだ。審査が厳しいハイステータスなカードは、高水準の収入を得た、高い支払い能力を持つ人にしか発行されない。したがって、カードを利用することにより、ホテルやレストラン、あるいは空港などのスタッフなどに安心感を与えられるだろう。

デメリット1. 年会費が高い

ステータスが高いクレカを持つデメリットとしてあげられるのは、年会費が高いことだろう。前述のとおりブラックカードなら、年会費は5万円~40万円と非常に高額なものとなる。しかし、年会費と引き換えに得られるサービスや社会的信用を考えれば、この金額は必ずしも高いとはいえないのではなかろうか。

デメリット2. ポイント還元率が低い

ポイント還元率が低い場合が多いことも、ステータスが高いクレカのデメリットといえる。流通系のカードのように、特定の買い物で「ポイント○倍」となるようなサービスは、ステータスが高いカードは備えていない。そもそも、ステータスが高いカードは、日常生活でお得に使うためのものではないことは押さえておく必要があるだろう。

ステータスの高いクレカで社会的信用を身につけよう

クレカのステータスは、ゴールド、プラチナ、およびブラックのカードのランク、およびプロパーカード、提携カードなどのカード会社、さらには国際ブランドにより決まってくる。ステータスが高いカードは審査が厳しく、かつ年会費も高いものの、それ相応のハイクラスなサービスと高い社会的信用が得られる。

経営者は、社員や株主、取引先などの信頼を得るためには、余裕がある生活をしていることを示すことも必要だ。ステータスの高いクレカを所有して、社会的信用を身につけよう。

プロフィール

金城 寛人 (きんじょう ひろと)

ハイステータスなクレカ国際ブランド5選!所持するメリット・デメリットは?
(画像=金城 寛人)

株式会社エルニコ執行役員・中小企業診断士。1985年生まれ。沖縄県出身。青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科卒業後、前職の外資系メーカーに入社。事業開発部に従事し、アジア圏の新規事業プロジェクトに参画し、同社にてMVP(Super Hero’s)を受賞。現在は、経営コンサルティング事業を推進し、新規事業、組織の仕組みづくり、販路開拓、施策活用、経営相談窓口など毎月約70社以上の中小企業の経営支援を行う。