現在、社長になりたい、と思っている若者は年々少なくなっている。そのような時代にもかかわらず、現在社長をしている人の多くは、幼いころから、「社長」になりたいと思っていた人が多いそうだ。また、経営者の子どもは、社会的に成功することも多い。経営者は、子育てにおいても成功者なのだろうか。

目次

  1. 社長の子どもは社長になる?
  2. 将来、成功する子どもの特徴とは?
    1. 親からの期待が大きい
    2. スポーツする子は成功しやすい?
    3. 身体能力も成功に影響?
  3. 経営者の子どもは成功しやすいのか?
    1. チャレンジすることを評価してくれる
    2. そもそも教育水準が高い
    3. 子どもは親の背中を見て育つ?
  4. 子どもを成功者にさせたいなら、十分な投資をすべきかもしれない

社長の子どもは社長になる?

社長の子どもは社長になる?成功する子どもに共通する特徴とは
(画像=naka/stock.adobe.com)

今、社長の魅力はどんどん落ちているのかもしれない。産業能率大学が行っている調査によると、2019年度の新入社員が最終的な目標とする役職で、「社長」と答えたのは、わずか10.8%だった。近年は下げ止まりの傾向が見られるものの、1990年の34.4%からは大きく低下している。社長になりたいという子どもは年々減っているのだ。

では、どのような子どもが社長を目指すのだろうか。経営者を対象とした調査によると、社長の子どもの時の将来の夢で最も多かったのは、「社長」で、約3割が子どもの時から社長を目指していたそうだ。さらに興味深いのは、彼らの父親の職業だ。なんと、社長の父親の職業で最も多かったのは「社長」で、その割合は36%にものぼる。現実として、社長の子どもは、そうでない子どもに比べて、社長になる確率が高いといえるだろう。

将来、成功する子どもの特徴とは?

そもそも、どのようなタイプの子どもが、将来的に成功しやすいのだろうか。アメリカの研究によれば、成功する子どもにはいくつかの特徴があるらしい。その中で、特に興味深いものを挙げてみよう。

親からの期待が大きい

研究によれば、子どもへの大きな期待と子どもの成功には相関があるようだ。子どもの共通テストの結果を見ると、結果が最低ランクだった生徒は、親から大学に行くことを期待されている割合が少なかったが、最高ランクだった生徒は、ほぼすべてが大学に行くことを期待されていたようだ。

これは、ピグマリオン効果とも呼ばれ「人からの期待は自己実現的に働く」ということがあるらしい。子どもに対して、大きな期待を抱くことは、実は子どもにとってはよいことなのだ。

スポーツする子は成功しやすい?

また、スポーツと成功にも、相関性があるようだ。ロサンゼルスでの研究によると、アスリートの子どもは、そうでない子どもにくらべて、平均より多く学校に登校し、成績もよいことがわかっている。別の研究では、定期的にエクササイズをする大学生は、よい成績をとることがあるそうだ。

「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」という言葉があるが、子どもを成功者にしたいなら、スポーツに取り組ませるというのは効果的だと言えるだろう。

身体能力も成功に影響?

実は身体の大きさも、成功に影響しているという。2004年の研究では、身長が高ければ高いほど、収入も高いことがわかっている。183センチの人は、168センチの人に比べて、生涯で16万ドル以上収入が多いそうだ。

身長はある程度遺伝が影響するが、栄養をしっかり取ることで、身長にもよい影響があるのはわかっている。子どもに適切に栄養を与えるのは、成功にとって重要だと言える。

経営者の子どもは成功しやすいのか?

では、なぜ経営者の子どもは、他の子どもに比べて社長になる確率が高い、または成功しやすいのだろうか。主な理由は以下の通りだ。

チャレンジすることを評価してくれる

一つは、親がチャレンジすることを評価してくれるということだろう。社長に向いている性格の一つに、失敗しても落ち込まない、楽観的だ、ということが挙げられる。確かに決断することが多い社長にとって、失敗してもめげずに進めるという性質は、重要なポイントとなる。

子どものころから、リスクをとってチャレンジすることが良い、と育てられれば、大人になっても積極的にチャレンジすることを厭わないはずだ。

そもそも教育水準が高い

また、成功者の家庭は、そもそも教育水準が高いという環境も理由となるだろう。データでも、世帯年収が高ければ高いほど、子どもにかける教育費も高いことがわかっている。教育費を多くかけられた子どもは、普通の子どもに比べると学力が向上したりさまざまな能力を身につけたりするチャンスが多く、成功する確率は高いだろう。子どもに投資をできるという点でも、経営者の子どもはアドバンテージがあるのだ。

子どもは親の背中を見て育つ?

子どもは親の背中を見て育つ、というのも理由として挙げられるだろう。アンケートによると、約2割の子どもが親と同じ職業に憧れたそうだ。社長の親の背中を見て、自分も社長になりたい、と思った子どもも多いということである。自分が活躍している姿を見せることが、子どものためにもなるのだ。

子どもを成功者にさせたいなら、十分な投資をすべきかもしれない

社長になりたがらない人が増える中、社長の子どもが社長になる、というケースは多い。その中身を分析してみると、高い期待を持つ、子どもに対して十分な教育投資をする、チャレンジを評価する、など、社長の親としての行動が、子どもの成功によい影響を与えているようだ。もし、自分の子どもを成功者にしたいのであれば、子どもをどのように育てるか、今一度考えてみてはいかがだろうか。

文・BUSINESS OWNER LOUNGE編集部