お金持ち,起業,労働
(写真=Thinkstock/Getty Images)

目次

  1. 不労所得だけにこだわらない
  2. 起業したら「最初の一年間は一日18時間働く」
  3. 本職を辞めず、余分に働く
  4. 超過労働時間が5年後の自分を決定づける

不労所得だけにこだわらない

お金持ちになりたければ働いてはいけない、不労所得を作る方向に動いてお金にお金を生ませる、といった発想が今や常識となっている。しかし、果たしてそれは簡単に実現できることなのだろうか。

今回は、起業で成功した成功者何名かの見解や実体験を紹介する。先に結論を紹介しておくと、どの成功者も労働を軽視しておらず、不労所得を作るための労働も、起業のための準備資金作りや事業に失敗したときの保障のための労働も重視している。

本業も起業によるビジネスも両方やるとなると大変なのだが、どうすれば両立できるのだろうか。その答えは極めてシンプルなようだ。

起業したら「最初の一年間は一日18時間働く」

ニューヨーク・タイムズ紙やウォール・ストリート・ジャーナルのベストセラー作家、グラント・カードン氏は 、自身が100万ドル以上の資産を所有するミリオネアになる以前、借金や麻薬中毒で苦しんだ経験を持つ。

試練を乗り越え財を築き上げた秘訣のひとつとして、「人より多く働く」ことを挙げている。カードン氏の労働時間は週95時間。一日およそ14時間働いている計算になる。ミリオネアになった後も休むことなく、絶えず働き続けることを信念としている。

同様の見解を持つお金持ちは少なくない。米ヴェイナ・メディアのゲイリー・ヴェイナチャックCEOも、スタートアップ企業を成功させる条件として「最初の一年間は一日18時間働くこと」を挙げている。

1分たりとも無駄にすることなく、自ら立ち上げた事業に全力をそそぐという情熱が、生まれたばかりのチャンスを最大限に活かすという。

本職を辞めず、余分に働く

米ファッション・ブランド「FUBU」をたった40ドルから60億ドルのビジネスに育てあげた デイモンド・ジョンCEOも、「誰よりも早く起きて誰よりも遅く寝る。起きている間は一生懸命働く」ことが、成功の秘訣だと明かしている。

FUBU設立当時、ジョンCEOの本職はレストランのウェイターだった。FUBUに6時間を費やすかたわらウェイターとして週40時間働き、事業が軌道に乗るにつれレストランの勤務時間を30時間、FUBUを20時間と調節してい行ったという。

ジョンCEOから起業を考えている人へのアドバイスは、「本職を辞めてはいけない」だ。起業のために収入源を絶つ代わりに、「労働時間を増やせ」と勧めている。生活を支える収入源を確保しておくことで、起業の失敗を恐れない自由で創造性あふれる事業展開が可能になる。

超過労働時間が5年後の自分を決定づける

自己啓発の権威、ブライアン・トレーシー氏 のコーチングに「40時間プラスの法則」 という理論がある。

「週40時間働けば生きて行ける」ものの、それ以上に得るものも失うものもない。「週40時間を超える労働が自分にとっての投資となる」というものだ。トレーシー氏は「超過労働時間が5年後の自分を決定づける」と述べている。

米国のセルフ・メイド・ミリオネアの平均労働時間は週59時間だが、70時間、80時間働き続けるミリオネアも珍しくはない。

「努力した分、何十倍、何百倍となって返って来る」というのは、ある意味当然の利益のように思えるが、自らの事業を成功させるとなると想像をはるかに上回る努力と熱意が欠かせないということだ。

文・アレン・琴子(オランダ在住フリーランスライター)