朝型,エリート,生産性
(画像=KieferPix/Shutterstock.com)

目次

  1. 朝型のススメ
  2. エリート街道を進むのは朝型人間?
  3. 夜型のメリット・デメリット
  4. 生産性の高い人が午前中に実践している4つのこと
    1. 1.1日を2等分する
    2. 2.職場に30分早く到着する
    3. 3.3分間の「自分の時間」
    4. 4.体を動かす

朝型のススメ

本記事では、具体的な統計データを元に、朝型のメリットや、朝何をすれば良いのかについて解説する。ハーバード大学の学生や、有名企業のCEOの例も紹介するので、朝起きて何をすべきか参考になるだろう。

ちなみに、朝早く起きたからといって絶対に仕事や勉強をしなければならないわけではない。運動をしたり、ぼーっとする時間に充てるのも一つの手だ。重要なのは朝だけでなく一日をトータルで考え、自分の生活スタイルに合わせて早起きして何をするのがベストか考えることだろう。

朝の時間を仕事や勉強に充てればもちろんスキルアップや収入につながるが、あえて朝の時間はリフレッシュに充て、日中のパフォーマンスを高めるという考え方もできる。

エリート街道を進むのは朝型人間?

「朝型」「夜型」に関して、新たな研究結果が報告されている。イギリスのブルネル大学で心理学講師を務めるレイ・ノーベリー博士は、3730人の被験者を「朝型」と「夜型」に分けて、「UKバイオバンク」から脳のスキャンデータ得て、調査・分析した。

その結果「夜型」の人は大脳内側面にある楔前部において、灰白質の体積が大きいことが判明した。

灰白質の体積と密度は、小さければ小さいほど“共感的”または“協力的”になるという相関関係はすでにわかっている。つまりこの結果は「朝型」の人は「夜型」の人に比べて社会的行動を取りやすいという証明になるということだ。

楔前部は社会的な人間関係を築くうえで重要な脳機能であり、「朝型」であるか「夜型」であるかは、性格や社会性に関して少なからぬ影響があり、こうした協調性がありプロアクティブな姿勢が仕事や勉学の業績にプラス効果となるのか、朝型の人は学校で優秀な成績をおさめ、優良企業に就職する確率が高いそうだ。 (2020年 jcircadianrhythms: Data from the UK Biobankより)

夜型のメリット・デメリット

確かに、Appleのティム・クックCEO、Virgin Groupのリチャード・ブランソンCEO、ドナルド・トランプ大統領など、社会で大きな成功を収めた著名人には朝型が多い。

睡眠時間と生産性の関係については多数の調査結果が報告されているが、「夜型は睡眠不足に陥りやすい」ほか、米ノースウェスタン大学神経学部クリスティン・ナットソン准教授と英サリー大学時間生物学部マルコム・フォン・シャンツ教授が6年半にわたり、約43万人の成人(38~73歳)のライフスタイルが健康にあたえる影響を分析した調査でも、夜型の人は心理的障害、糖尿病、呼吸器疾患、および胃腸疾患を発症するリスクが高いと報告されている。

別の調査では、夜型の人は頭が良く、 ユーモアのセンスもあって外交的であるとの研究結果もある。しかし、エリート街道を進みたいのであれば朝型に切り替える方が確実かもしれない。

生産性の高い人が午前中に実践している4つのこと

それでは夜型の人でも今すぐ実践できそうな、「生産性の高い人が午前中に実践している4つのこと」をみてみよう。

1.1日を2等分する

ビジネスパーソン情報サイト「Men's Style Pro」 の設立者兼クリエイティブディレクター、サビール・ピール氏は、生産力を維持する意図で1日を午前・午後の2つに分けて効率よくタスクをこなしている。

午前中にこなすタスクを最高10個リストアップし、途中で飽きないように最も重要なものから取りかかる。2つタスクをこなすごとに腕立てふせ20回するなど、リフレッシュも忘れない。午後は会議やコンテンツの作成など時間を消耗するタスクに専念する。

2.職場に30分早く到着する

始業ギリギリに慌ただしく会社に駆けこむ代わりに、十分時間に余裕をもって到着し仕事の準備を前もって整えておくことで、仕事が驚くほど効率的にはかどる。

小児科医のメーガン・ブルックス氏は、患者を診察する最低30分前には病院に着き、時間を有効に使っている。カルテに目を通したり患者の保護者に検査結果を報告したりとフォローアップに時間を費やす一方で、同僚とコーヒーを飲みながら談笑したり、子どもの学校の書類に署名したり、実際の仕事以外のタスクをこなす。

こうすることで雑務に追われず仕事に専念できるし、休憩時間はプライベートの時間はゆっくりリフレッシュできる。

3.3分間の「自分の時間」

毎朝3分、「Me Time(自分の時間)」をとる。この3分間はストレスに感じることはせず、何も考えず、ボーッと過ごす。プチ瞑想でも構わないし、窓から外の景色を眺めるだけでも構わない。

ニューヨークでシニアエディターとして多忙な日々を過ごすレイチェル・ボウイ氏は、毎朝シャワーの中で1から180まで数えるのが日課だ。この3分間は「ただ自分はそこにいるだけ」で頭の中は空っぽにしている。

「馬鹿げた日課だけれど、この3分のおかげで一日集中力が持続する」そうなので、一度試してみて損はないだろう。

4.体を動かす

超朝型人間で有名なクックCEOやブラソンCEOは、毎朝ジムやテニス、水泳で汗を流してから仕事にとりかかる。ブラウンCEOいわく「生産性の向上に著しく貢献している」そうだ(CNBC 2017年4月11日付記事)。

起床後3時間以内のエクササイズに関しては、「心臓発作の原因になる可能性がある」 と指摘されているが、現時点ではそれを立証する十分なデータが集まっていない(outsideonline.com 2013年12月10日付記事)。

激しい運動ではなく、散歩やヨガなど、心臓に負担をかけず体を動かせるエクササイズなら、通勤前に体力を消耗する心配なしに心と体をリフレッシュできるだろう。朝は時間に余裕がない」という人は、比較的近距離ならば会社まで歩いてみる。あるいはいつもの駅のひとつ手前で降り、そこから歩くなど、通勤時間をかしこく利用して運動してみよう。

文・アレン・琴子(オランダ在住フリーランスライター)