経理業務は、記帳や見積・請求書などの発行、経費精算、年末調整など、面倒で手間のかかる作業が多いことが特徴だ。経理を自分で担当する経営者の中には、「経理業務が憂鬱」と感じる方も多いのではないだろうか。そこで今回は、会計ソフトfreeeの機能やプラン別料金をご紹介する。会計ソフトfreeeは、経理業務にかかる時間が20分の1になるといわれるほど、経理業務を効率化する多くの事例を生み出している。

※なおこの情報は2020年8月1日時点での情報です。会計freeeの最新の機能については、公式ホームページをご覧ください。

目次

  1. 会計ソフトfreeeとは?簿記や経理の知識が基本的に不要
  2. 会計ソフトfreeeの特徴は?
  3. 会計ソフトfreeeはクラウド型だから便利
    1. 1. 銀行口座やクレジットカードのデータと連携できる
    2. 2. タブレットやスマホからも利用可能
    3. 3. 法改正に更新なしで対応できる
  4. freeeの主な機能
    1. 1.効率的な記帳機能
    2. 2.決算書の作成
    3. 3.見積・請求・納品書作成
    4. 4.入金・支払管理
    5. 5.経費精算
  5. freeeの料金とプランの比較
    1. ●20名以下の企業におすすめの「法人向け会計ソフト」
    2. ●個人事業主におすすめの「個人向け会計ソフト」
  6. freeeを導入して経理業務を効率化した事例
    1. 経理の作業量は20分の1に!「BOTANIC Inc.」の事例
    2. 年末調整が感動するほど楽に!「株式会社山本商店」の事例
  7. freeeの導入で経理業務を効率化しよう

会計ソフトfreeeとは?簿記や経理の知識が基本的に不要

経理の業務が20分の1に!
(画像=successphoto/stock.adobe.com)

最初に、会計ソフトfreeeにはどのような特徴があるのかを見てみよう。

会計ソフトfreeeの第一の特徴は、簿記や経理の知識が基本的に不要なことだ。

従来の会計ソフトは、簿記や経理の知識がある程度ないと利用が難しいものだった。したがって、これまでは経営者に簿記や経理の知識がない場合には、経理の担当者を雇うか、あるいは税理士に依頼するかしなければならなかった。

ところが、会計ソフトfreeeを使用するのに、簿記・会計の知識は基本的に必要となる。また、もし使用に際してわからないことがあった場合も、メールやチャット、電話などですぐにサポートを受けられる。したがって、簿記や経理の知識のない経営者でも、経理業務を自分でこなすことができるのだ。

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会計ソフトfreeeの特徴は?

会計ソフトfreeeの特徴として、日常の経理業務を大幅に効率化できることがあげられる。前述した記帳のほか、見積・請求・納品書の作成や経費精算などの業務の大幅な効率化を実現する。

経理業務で面倒なことといえば、決算書の作成や税金の申告書作成などもあげられる。決算書は貸借対照表を作成しなければならないため、簿記・経理の知識がないとどうやって作成したらいいかわからないこともあるだろう。

会計ソフトfreeeを利用すれば、決算書の作成は全く手間が省ける。毎月の記帳をきちんと行っていれば、「決算書を作成する」のボタンを押すだけで決算書が作成される。もちろん、簿記や経理の知識などは全く必要ないのである。

また、個人事業主の場合には、所得税の確定申告書も会計ソフトfreeeで作成が可能だ。作成するには、いくつかの質問に答えるだけで、プリントアウトすればそのまま税務署に提出することができる。

ただし、法人税の確定申告書は、会計ソフトfreeeでは作成できない。法人税の申告書を作成するためには高度の専門知識が必要となるからだ。

法人税の申告をする際には、税理士か会計士に依頼するのがいいだろう。会計ソフトfreeeから、税理士・会計士に直接依頼できるようにもなっている。

会計ソフトfreeeはクラウド型だから便利

会計ソフトfreeeの次の特徴は、クラウド型であることだ。クラウド型であることは、以下のようなメリットがある。

1. 銀行口座やクレジットカードのデータと連携できる

クラウド型であることの最大のメリットは、銀行口座やクレジットカードのデータと連携ができることだ。日々の記帳作業は、経理業務の中でも最も手間がかかるものの一つだ。預金通帳や領収書を見ながら、入出金を入力するのは大変な作業である。

ところが、会計ソフトfreeeならクラウド型であるために、あらかじめ登録した銀行口座やクレジットカードの明細データを自動的に取得できる。このことだけで、記帳の手間は大幅に軽減する。経費のすべてをクレジットカードで決済するようにしておけば、入出金の煩わしい入力は基本的に必要ないのだ。

2. タブレットやスマホからも利用可能

クラウド型であるために、会計ソフトfreeeはタブレットやスマホからも利用でき、経理業務を行う場所を選ばない。

3. 法改正に更新なしで対応できる

税制は、消費税の増税をはじめとし、頻繁に法改正されるのが特徴だ。従来の会計ソフトは、法改正があるとソフトを購入し直したり、更新差分をインストールしたりすることが必要である。

しかし、会計ソフトfreeeはクラウド型であるために、それらソフトの購入やインストールは必要ない。法改正には自動的に対応し、ユーザーがすることはないのだ。

freeeの主な機能

会計ソフトfreeeの主な機能を見ていこう。

1.効率的な記帳機能

会計ソフトfreeeの機能としてまずあげられるのは、効率的な記帳である。前述のとおり、銀行口座やクレジットカードとのデータ連携、および設定した仕訳ルールやAIの推測による自動記帳で、毎日の面倒な記帳が劇的に楽になる。

2.決算書の作成

決算書の作成も、会計ソフトfreeeで行える。決算書を作成するには、ボタンを1回押すだけで済む。

3.見積・請求・納品書作成

見積書や請求書、納品書などを作成するのも、面倒な経理業務の一つだろう。しかし、会計ソフトfreeeなら、見積書・請求書および納品書の作成も手軽に行うことができる。

特筆すべきは、請求書を発行すると、その取引が自動的に記帳されることである。また逆に、記帳した取引から請求書を作成することもできる。請求書の発行と記帳が一度でできるのだ。

また見積書を作成すれば、それを請求書や納品書にワンクリックで変換でき、デザインも細かく指定が可能だ。

4.入金・支払管理

freeeを利用すれば、売掛金や未収入金の管理ももちろんできる。売掛金・未収入金を発生日に記帳し、それらを実際の入金や支払いがあった時点で消し込みすることができる。

5.経費精算

経費の精算も、面倒な経理業務だといえるだろう。経費精算は、これまでの経理業務では、

  1. 社員のそれぞれが経費精算書を作成し、領収書とともに提出する
  2. 提出された経費精算書を上長が承認する
  3. 経費を記帳する

の3段階の作業が必要で、しかも、それぞれの作業もけっこうな手間がかかるものだった。

しかし、会計ソフトfreeeを使用することにより、経費精算の労力は以下のように軽減された。

1. 経費の申請

経費の申請は、申請方法は、領収書の写真をスマホで撮影し、数項目を入力するだけだ。Android端末向けアプリ「交通費精算freee」を使用すれば、交通系ICカードからの自動読み取りも可能なのだ。

2. 経費の承認

申請された経費は、領収書の画像と申請内容を見ながら承認作業が行える。承認はスマホからでも行えるのだ。

3. ワンクリックで記帳

承認された経費は、ワンクリックで記帳される。会計ソフトfreeeを使用すれば、経費精算と会計処理を別に行う必要はない。

※ 経費精算に関しては、会計ソフトfreeeのプランにより、使用できない場合、あるいは機能が制限される場合がある。

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freeeの料金とプランの比較

会計ソフトfreeeの料金とプランを、法人向けと個人向けのそれぞれについて比較してみよう。

●20名以下の企業におすすめの「法人向け会計ソフト」

従業員20名以下の法人向けプランは以下の3通りがある。いずれのプランも、基本機能として、記帳機能、決算書作成、見積・請求・納品書作成、入金・支払管理、チャット/メールでのサポートを備えている。

1. ミニマム

  • 料金 1,980円/月、2万3,760円/年(税抜)
  • ユーザー数 上限3名まで
  • 主な機能 上の基本機能のみ

2. ベーシック

  • 料金 3,980円/月、4万7,760円/年(税抜)
  • ユーザー数 3名まで無料。4名以上の追加も上限なしで可能。
  • 主な機能 基本機能に加え、請求書の定期・一括請求機能、従業員の経費精算機能、ワンクリックで振り込み、電話でのサポート

3. プロフェッショナル

  • 料金 3万9,800円/月、47万7,600円/年(税抜)
  • ユーザー数 10名まで無料。上限なしの追加可能。
  • 主な機能 ベーシックの機能に加え、予実管理機能、プロジェクト会計、より複雑な部門設定、より複雑な経費精算の申請経路設定

●個人事業主におすすめの「個人向け会計ソフト」

個人事業主向けのプランは以下の3通りがある。いずれのプランも、基本機能として、確定申告書の作成・出力、銀行口座やクレジットカードとの同期、請求書の作成、メール/チャットでのサポートを備えている。

1. スターター

  • 料金 1,180円/月(税抜)
  • 主な機能 上の基本機能のみ

2. スタンダード

  • 料金 2,380円/月(税抜)
  • 主な機能 基本機能に加え、領収書の写真から仕訳データ自動取得、消費税申告、月次推移・資金繰り・売掛・買掛レポート、メール・チャットサポート優先対応

3. プレミアム

  • 料金 3万9,800円/年(税抜)
  • 主な機能 スタンダードの機能に加え、電話サポート、税務調査サポート補償

freeeを導入して経理業務を効率化した事例

会計ソフトfreeeを導入し、経理業務を効率化した事例を見てみよう。

経理の作業量は20分の1に!「BOTANIC Inc.」の事例

経理を自身で担当する、フローリスト「BOTANIC Inc.」のCEO田中彰氏。事業をはじめて1年ほどは、他社の会計ソフトを使っていたとのことだ。しかし、入力作業が大変で、作業が終わると力尽き、財務状況のチェックなどはほとんどできなかったそうだ。

ところが、法人化をきっかけに会計ソフトfreeeに切り替えをしたところ、自動入力のため入力作業は20分の1ほどに激減した。そのため、頻繁にデータを見て、経営状態を確認し、熟考できるようになり、これからも、経理管理をより徹底していきたいと語っている。

参照:https://www.freee.co.jp/cases/botanic/

年末調整が感動するほど楽に!「株式会社山本商店」の事例

創業100年以上の歴史をもつ総合商社 株式会社山本商店の経理主任 松尾綾子氏は、スピード感を持った業務プロセス改革を推し進める一環として、会計ソフトfreeeに加え、人事労務freeeを導入した。経費精算と年末調整の負荷を減らしたかったからだ。

実際に導入してみて、経費精算は大幅にスピードアップした。以前は半泣きでこなしていた年末調整も、社員1人あたり5分で終えられるようになったという。ペーパーレス化を達成した今、今後はfreeeと親和性が高いリモートワークを推し進めていきたいと、松尾氏は考えている。

参照:https://www.freee.co.jp/cases/yamamoto/

freeeの導入で経理業務を効率化しよう

経理業務にかかる時間を20分の1にするといわれる会計ソフトfreee。簿記や経理の知識が全くなくても、労力をかけずに経理業務をこなせる。経営者は細かい作業より、経営判断に時間を使いたいものであろう。会計ソフトfreeeを導入して経理業務を効率化し、より高度な経営判断をしていこう。

文・高野俊一(ダリコーポレーション ライター)